等級制度は自動車保険料を大きく左右する特徴的な制度です。
自動車保険は生命保険などと同じように、
様々な条件を設定することで保険料が算出されます。
ただ、生命保険にはなくて自動車保険にある特徴的な制度が等級制度です。
初めて自動車保険に加入する人は通常新規契約で6等級から始まります。
そして、1年間無事故で保険を使わないと翌年の等級は1等級上がります。
最高で16等級まで上がります。
この等級は保険の割引率に関係しています。
大抵、5等級までが割り増し、6等級は割引無し。
7等級で20%割引き、8等級で30%割引きとなり、
16等級からは60%割引きにまでなります。
つまり、新規登録から10年か続けて毎年契約更新していて、
さらに無事故でいると保険料は半額以下になります。
しかし、事故を起こし、保険を使うと、等級は一気に3等級になります。
ちなみに最低は1等級で保険料は60%増になります。
このように等級は事故歴のバロメーターになっているのです。
ならべく、事故を起こさないで、高い等級を維持し、
保険料を安くすることが、車の維持費を安くすることにもつながります。
頑張って16等級以上を目指しましょう。
等級と割引率の相関図(ノンフリート等級表)は以下の通りです。
等級 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
---|---|---|---|---|---|
割引率 | 50%割増 | 40%割増 | 30%割増 | 20%割増 | 10%割増 |
等級 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
---|---|---|---|---|---|
割引率 | 割引なし | 20%割引 | 30%割引 | 35%割引 | 40%割引 |
等級 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
---|---|---|---|---|---|
割引率 | 45%割引 | 50%割引 | 55%割引 | 55%割引 | 55%割引 |
等級 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
---|---|---|---|---|---|
割引率 | 60%割引 | 60%割引 | 60%割引 | 60%割引 | 60%割引 |
※この等級については、一般の保険会社とJA共済で共通です。
共済組合の中には独自の率を用いているところもあります。
等級すえおき事故
保険加入者は事故を起こすと等級が下がることはこれまで見てきましたが、実際には事故を起こして保険を適用しても等級が下がらないケースもあります。それが等級すえおき事故です。車両保険事故で次の原因によるものをいいます。なお、翌年のノンフリート等級は、現在の等級と同じ等級を適用します。
- 火災または爆発 (他物-飛来中または落下中の物を除く-との衝突もしくは接触または転覆もしくは墜落によって生じた火災または爆発を除きます)。
- 盗難
- 騒じょうまたは労働争議に伴う暴力行為または破壊行為
- 台風、たつ巻、こう水または高潮
- 落書または窓ガラス破損 (他物-飛来中または落下中の物を除く-との衝突もしくは接触または転覆もしくは墜落によって生じた窓ガラス破損を除きます)。
- 飛来中または落下中の他物との衝突