事故を起こしても1回だけ等級を据え置きできる特約

等級プロテクト特約とは、
事故を起こして保険請求をしても、
1回だけに限り等級を下げずに、
等級を据え置きできるという特約です。

以前は等級プロテクト特約は一般的でしたが
事故を起こした利用者へのペナルティーが、
かなり厳しくなったことで、
現在取り扱っている保険会社はありません。

一般的には1回事故を起こすと、
等級が3つ下がってしまうのが、
自動車保険の等級制度の仕組みです。

6級でスタートし一度事故を起こせば、
3等級にダウンしてしまいます。

そして等級が下がれば保険料もアップし、
事故を起こす前の等級に戻すには、
3年も時間がかかってしまいます。

つまり、等級を戻すまでの間は、
事故を起こす前までよりも
高い保険料を払うことになるということです。

この等級プロテクト特約をつけておけば、
1回だけならば保険金を使ったとしても
等級を下げずに済みます。

等級が下がらなければ、
保険料もそのままとなります。

ただ現在は利用者へのペナルティーが
強化されたことと、保険会社にとっては
支払が多過ぎて収支が良くなかったので、
等級プロテクト特約はなくなっています。

それでは等級プロテクト特約に変わる
特約はあるのでしょうか。

等級プロテクト特約に変わる特約

車両無過失事故に関する特約が
等級プロテクト特約に近い特約です。

事故のとき自分に過失がなければ
通常3等級ダウンする事故で
等級がダウンしない特約です。

車両無過失事故に関する特約は条件があり

まず契約車以外の自動車との接触、
もしくは衝突事故であること、

次に事故発生時に保険契約車の運転者に
過失がなかいこと、

あとは事故の相手の自動車の登録番号と
事故発生時の相手自動車の運転者もしくは
所有者の住所・氏名が確認できることを満たせば
保険を利用したことにならない特約です。

車両保険は、無過失事故でもとても役に立つので、
車両無過失事故に関する特約がついていない場合は
自動車保険更新時に検討してみましょう。