「事故を起こしても等級が下がらない特約があると聞いたけど、見つからない…」
「昔はあった『等級プロテクト特約』って今はもうないの?」
「もし事故にあっても、保険料を上げないための対策を知りたい」
自動車保険において、最も怖いのは「事故による等級ダウンと保険料の跳ね上がり」ですよね。
かつては、一度の事故なら等級を据え置いてくれる夢のような「等級プロテクト特約」が存在しました。
しかし、結論から申し上げますと、現在「等級プロテクト特約」を扱っている主要な保険会社は一社もありません。
では、今のドライバーはどうやって等級を守ればいいのでしょうか?
この記事では、等級プロテクト特約が廃止された理由と、その代わりとなる最新の特約「車両無過失事故に関する特約」について、わかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 等級プロテクト特約がなぜ全社で廃止されたのか
- 現代の救世主!「車両無過失事故に関する特約」の仕組み
- 無過失特約が適用されるための「3つの絶対条件」
- 特約がない場合に等級を守る「保険を使わない」という選択肢
なぜ「等級プロテクト特約」は廃止されたのか?
このセクションでは、等級プロテクト特約の概要と、なぜこの便利な特約が姿を消したのかを解説します。
等級プロテクト特約とは、「事故で保険金を受け取っても、1回目なら等級を下げずに据え置く」という特約でした。通常、3等級ダウンする事故でも等級が維持されるため、翌年の保険料アップを防げる非常に人気の高いオプションでした。
廃止の理由は「事故あり係数」の導入
2013年、自動車保険の等級制度に大きな改正がありました。それが「事故あり係数」の導入です。
この改正により、同じ等級でも「無事故の人」と「事故で保険を使った人」で保険料の割引率に大きな差がつくようになりました。つまり、事故を起こした人へのペナルティが厳格化されたのです。
- 保険会社の負担増:等級を据え置くと、本来取るべき保険料が回収できず、収支が悪化した。
- 制度の公平性:「事故を起こしても保険料が変わらない」のは、無事故の加入者との公平性に欠ける。
このような背景から、保険会社各社はこの特約の提供を終了しました。現在では、一度でも保険を使えば(ノーカウント事故を除き)、等級ダウンと保険料アップを避けることはできません。
等級プロテクト特約の代わりは「車両無過失事故に関する特約」
このセクションでは、現在の自動車保険で等級を守るための主要な特約について解説します。
等級プロテクト特約はなくなりましたが、それに近い役割を果たすのが「車両無過失事故に関する特約」です。これは、「自分に全く非がない(過失ゼロ)の事故なら、車両保険を使っても等級を下げない」という制度です。
特約が適用されるための「3つの絶対条件」
この特約はどんな事故でも使えるわけではありません。以下の条件をすべて満たす必要があります。
| 条件 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 1. 相手が車であること | 契約車以外の「自動車」との接触・衝突事故であること。(※自転車や歩行者、建物は対象外) |
| 2. 自分の過失が「0」 | 追突された、信号無視の車にぶつけられたなど、こちらに一切の落ち度がないこと。 |
| 3. 相手の特定ができる | 相手車両の登録番号、運転者の氏名・住所などが確認できていること。(※当て逃げは対象外) |
これらの条件を満たせば、自分の車両保険を使って車を修理しても「ノーカウント事故」扱いとなり、翌年の等級は下がりません。
ここがポイント!
この特約は、多くの保険会社で車両保険に自動付帯(最初からセット)されています。もらい事故で相手が対物保険に入っていない場合などに、自分の等級を下げずに修理できる非常に心強い味方です。
特約がない場合に「等級を守る」ための判断基準
自分に少しでも過失がある事故(例:過失割合 1:9など)の場合、無過失特約は使えません。その場合、どのように等級を守ればいいのでしょうか?
「保険を使わない」という選択肢を持つ
結論から言うと、「修理代金」と「翌年以降の増額保険料」を天秤にかけることが重要です。
例えば、3等級ダウン事故を起こした場合、翌年から3年間は「事故あり係数」が適用され、保険料が大幅に上がります。その3年間の増額合計額が、修理代を上回るのであれば、あえて保険を使わず自腹で直したほうがトータルでは安く済みます。
保険を使うかどうかの目安
- 修理代が10万円以下:保険を使わないほうが得なケースが多い。
- 修理代が20万円以上:保険を使ったほうが負担が軽くなるケースが多い。
※等級や現在の保険料により異なります。必ず保険会社に「保険を使った場合と使わない場合の差額」を算出してもらいましょう。
【まとめ】最新の等級制度に合わせて保険を見直そう
「一度事故を起こしたら終わり」というわけではありませんが、かつての等級プロテクト特約のような「甘い制度」がなくなったのは事実です。
- 等級プロテクト特約:現在は全社廃止。
- 車両無過失事故特約:自分に非がなければ等級は守れる。
- 事故あり係数:一度保険を使うと、3年間は割引率が激減する。
- 判断が重要:少額の修理なら、保険を使わない方が賢い場合もある。
今の自動車保険は、特約の内容だけでなく「事故を起こした時のサポート体制」や「事故あり係数の上がり幅」など、保険会社ごとの細かな違いがトータルの出費を大きく左右します。
特に、今の保険料に負担を感じている方は、「同じ補償内容で、事故時のペナルティが少ない(基本料が安い)会社」を一度探してみてはいかがでしょうか。
等級を守りつつ、家計の負担を最小限にするための最適解は、意外とすぐ近くにあるかもしれません。
※利用は完全無料。特約の有無を含めた最新の見積もりが届きます。

