対物賠償保険は、交通事故を起こして、
他人の車や物などの財物に、
破損や汚損、滅失などの損害を与えて、
法律上の賠償責任を負った場合に保険金が支払われる保険です。
事故の相手が高級外車や営業車、
店舗や信号機などの場合は、
1,000万円単位の請求をされることも珍しくありません。
また対物事故のとき損害賠償請求されるのは
車や物の修理代だけではありません。
事故により生じた間接的な損害である休業損害や
営業損失も損害として積算されます。
たとえば、車同士の事故でも
事故相手がバスやトラック、タクシーといった業務車の場合は、
休業補償分の賠償金も支払わなければなりません。
踏み切り事故を起こし、
電車の運行に損害を与えた場合についても、
相当な損害賠償額になってしまいます。
対物賠償保険も対人賠償保険と同じように
自分の車や物の損害は補償できません。
【対】というのはあくまで他人やその財物を対象としているということ。
つまり被保険者（記名被保険者とその配偶者、同居の親族、姻族など）の所有する財物は対象になりません。