この記事でわかること
- カーリースの月額に自動車保険(任意保険)は含まれているのか
- カーリース利用時に注意すべき車両保険の名義設定と所有者欄の書き方
- 年代別・条件別「カーリース 保険 月額」の相場シミュレーション
- カーリース×自動車保険のトータルコストを安くする実践的な方法
- 契約終了時・乗り換え時の保険手続きの完全フロー
「カーリース 自動車保険」と検索すると、「月額に保険込みだと思っていたら別途必要だった」「車両保険の所有者欄を間違えて書き直した」という体験談が多く見つかります。実は、カーリースの月額に含まれるのは自賠責保険のみで、任意保険(自動車保険)は別途加入が必要なケースがほとんどです。
本記事では、カーリースを契約してから後悔しないために、自動車保険の選び方・月額相場・名義設定・節約のコツをすべて解説します。「カーリース 保険 月額」がいくらかかるのかも、年代・条件別にシミュレーションしていますので、契約前のシミュレーションにお使いください。
カーリースの月額に含まれる保険・含まれない保険
カーリースの月額には、法律で加入が義務付けられている自賠責保険のみ含まれているのが一般的です。任意保険(自動車保険)は別途加入が必要です。
| 保険の種類 | カーリース月額への含まれ方 | 説明 |
|---|---|---|
| 自賠責保険 | 含まれる(ほぼ全社) | 法律で加入義務(車検時に更新) |
| 任意保険(対人・対物) | 基本含まれない | 自分で保険会社を選んで加入 |
| 車両保険 | 基本含まれない | 任意保険のオプションとして加入 |
| 人身傷害保険 | 基本含まれない | 任意保険のオプション |
| 弁護士特約 | 基本含まれない | 任意保険のオプション |
例外:KINTO(トヨタ)は任意保険込み
唯一の大きな例外が、トヨタの「KINTO」です。KINTOは任意保険(対人・対物無制限・車両保険・人身傷害)が月額にすべて含まれています。等級が関係ない(年齢条件による保険料差がない)ため、20代の若年ドライバーには特にコスト優位性があります。
それ以外のカーリース(ニコノリ・コスモMyカーリース・SOMPOで乗ーる・オリックスなど)は、任意保険を別途自分で手配する必要があります。
カーリース契約時に必須|任意保険の3つの注意点
注意点1:車両保険の「所有者」はリース会社になる
カーリースで最も間違いやすいのが、自動車保険申込書の「所有者欄」の記入です。
- 所有者:リース会社(例:ニコノリの場合は親会社の㈱MIC、KINTOの場合はトヨタファイナンス等)
- 使用者・契約者・記名被保険者:契約者本人
車検証の「所有者欄」を見ればリース会社名が分かります。間違えて自分の名前を書くと、事故時に保険金が支払われないリスクがあります。
注意点2:車両保険は「一般型」で加入を強く推奨
カーリースは契約終了時に車両を返却するため、返却時の傷・へこみ・凹みは原状回復費用として請求されます。車両保険に加入していなければ、自費で数十万円の修理費を負担することになります。
- 一般型:単独事故・当て逃げ・自損事故・盗難すべて補償(推奨)
- エコノミー型(限定型):相手のある事故のみ補償(カーリースには非推奨)
エコノミー型は保険料が安いものの、自損事故・当て逃げが補償されないため、リース車両のリスクヘッジとしては不十分です。月2,000〜3,000円の差で安心が買えるなら、一般型を選ぶべきです。
注意点3:中途解約時は保険も同時解約
カーリースを中途解約した場合、自動車保険も合わせて解約手続きが必要です。残期間分の保険料は返金されますが、保険会社への連絡を忘れると引き落としが続きます。
中断証明書を発行しておけば、次に車を持つときに等級を引き継げます。発行は無料・有効期間は10年間です。
「カーリース 保険 月額」の相場シミュレーション
カーリースの実質的な月額負担は「カーリース月額 + 任意保険月額 + ガソリン代 + 駐車場代」です。任意保険の相場を年代・条件別に試算しました。
モデルケース:国産コンパクトカー(新車)・ゴールド免許・無事故20等級
| 年代 | 対人対物のみ(月額) | 車両保険エコノミー(月額) | 車両保険一般型(月額) |
|---|---|---|---|
| 21〜25歳 | 8,000〜12,000円 | 12,000〜18,000円 | 16,000〜24,000円 |
| 26〜29歳 | 6,000〜9,000円 | 9,000〜13,000円 | 12,000〜17,000円 |
| 30代 | 4,500〜6,500円 | 7,000〜10,000円 | 9,000〜13,000円 |
| 40代 | 4,000〜5,500円 | 6,500〜9,000円 | 8,500〜12,000円 |
| 50代 | 4,000〜5,500円 | 6,500〜9,000円 | 8,500〜12,000円 |
| 60代 | 4,500〜6,500円 | 7,500〜10,500円 | 10,000〜14,000円 |
実質月額シミュレーション例(40代・コンパクト・5年契約)
| 項目 | 金額(月額) |
|---|---|
| カーリース料金 | 30,000円 |
| 任意保険(対人対物+車両保険一般型) | 10,000円 |
| ガソリン代(月1万km・燃費20km/L・160円/L) | 8,000円 |
| 駐車場代(地方都市相場) | 8,000円 |
| 実質月額負担 | 56,000円 |
カーリースの広告で「月3万円から新車」とあっても、任意保険・ガソリン・駐車場まで含めると月5〜6万円になります。家計シミュレーションは必ず実質負担額で行ってください。
カーリースの自動車保険を安くする5つの実践テクニック
テクニック1:一括見積もりで複数社を比較
最大の節約効果があるのは、一括見積もりサービスの活用です。同じ補償内容でも、保険会社により年間1〜5万円の差があります。
- 代理店型(東京海上日動・損保ジャパン・三井住友海上など):手厚いが高め
- ダイレクト型(ソニー損保・SBI損保・アクサ・チューリッヒなど):年1〜3万円安い
ダイレクト型でも事故対応は十分なレベルにあり、「代理店型→ダイレクト型に切り替えだけで年3万円節約」した事例も多数あります。
テクニック2:走行距離区分を正確に申告
ダイレクト型保険の多くは「年間走行距離」によって保険料が変わります。
| 年間走行距離区分 | 保険料の傾向 |
|---|---|
| 〜3,000km | 最も安い |
| 3,000〜5,000km | 安い |
| 5,000〜7,000km | 中位 |
| 7,000〜10,000km | やや高め |
| 10,000〜15,000km | 高め |
| 15,000km〜 | 最も高い |
カーリースは走行距離制限があるため、過剰な区分で申告する必要はありません。月1,000km制限なら年12,000kmなので、「10,000〜15,000km」区分で十分です。
テクニック3:車両保険の免責金額を上げる
車両保険には「免責金額(自己負担額)」を設定でき、5万円→10万円に上げるだけで保険料が年5,000〜10,000円下がることがあります。小さな修理は実費、大きな事故は保険でカバーする発想です。
テクニック4:運転者限定・年齢条件を活用
- 運転者限定(本人限定・本人配偶者限定):年5,000〜10,000円安くなる
- 年齢条件(30歳以上・35歳以上補償):若いドライバーが運転しないなら大幅節約
家族構成を保険会社に正直に申告し、必要最小限の補償範囲にしましょう。
テクニック5:ネット申込割引・証券不発行割引
ダイレクト型保険には「ネット申込割引(10,000円程度)」「証券不発行割引(500〜1,000円)」があります。1分の手間で1万円節約できる割引は確実に活用しましょう。
カーリース向け自動車保険の選び方|タイプ別おすすめ
ダイレクト型(ネット型)保険
カーリース利用者に最も人気の選択肢です。
- 保険料が代理店型より年1〜3万円安い
- 補償内容を細かくカスタマイズできる
- 24時間Webで申込・更新が完結
- 走行距離連動型(テレマティクス保険)を選択可能
代理店型保険
家族や知人が代理店をしている、複雑な事故対応に不安がある方向け。
- 担当者が事故対応を直接サポート
- 保険商品の説明が手厚い
- 保険料はダイレクト型より高い
テレマティクス保険(走行距離・運転連動型)
最近増えているのが走行距離や運転スコアで保険料が変動するタイプです。
- アクサダイレクトの「アクサダイレクト 走行距離連動型」
- ソニー損保の「やさしい運転キャッシュバック型」
- セゾン自動車火災の「おとなの自動車保険 距離区分割引」
カーリースは走行距離制限があるため、走行距離が少ない方には特に相性が良い保険タイプです。
カーリース契約終了時・乗り換え時の保険手続き
カーリース契約満了で乗り換え・買取・返却のいずれを選ぶかで、保険の手続きが変わります。
パターン1:次のカーリース車に乗り換える
- 保険会社に「車両入替」の連絡をする
- 新しい車検証の写しを保険会社に送付
- 等級・補償内容はそのまま引き継がれる
- 所有者欄を新リース会社の名義に変更
パターン2:契約満了で車を購入(買取オプション)する
- 「車両入替」と「所有者名義変更」を同時手続き
- 所有者欄をリース会社→自分(個人)に変更
- 等級は引き継がれる
パターン3:一時的に車を持たない
- 「中断証明書」を保険会社に発行依頼(無料)
- 有効期間10年間、現在の等級を保持
- 次に車を持つときに等級を引き継いで保険料を抑えられる
特に「中断証明書」を発行せずに保険を解約してしまうと、次に車を持つときに等級が6等級(新規)からのスタートとなり、年5〜10万円も保険料が高くなります。絶対に発行を忘れないでください。
カーリース×自動車保険に関するよくある質問(FAQ)
Q1. カーリースの月額に車両保険は含まれていますか?
A. 基本的に含まれていません。例外はトヨタKINTOのみで、KINTOは任意保険(対人・対物・車両保険・人身傷害)がすべて月額に含まれています。それ以外のカーリース(ニコノリ・コスモMyカーリース・SOMPOで乗ーる・オリックスなど)は、任意保険を別途自分で手配する必要があります。
Q2. カーリースで車両保険は必要ですか?
A. 強く推奨されます。カーリースは契約終了時に車を返却するため、傷・へこみ・自損事故の修理費は原状回復費用として請求されます。車両保険一般型に加入しておけば、当て逃げ・自損事故・盗難までカバーされます。月2,000〜3,000円の差で大きな安心が買えるため、加入をおすすめします。
Q3. カーリースの自動車保険は所有者欄に何を書けばいいですか?
A. 車両の所有者欄にはリース会社名を記入します。具体的なリース会社名は、引渡し時に渡される車検証の「所有者欄」に書かれている会社名(例:オリックス自動車株式会社、株式会社MIC など)を転記してください。記名被保険者・契約者・使用者は自分の名前で問題ありません。
Q4. KINTOから他のカーリースに乗り換える場合、保険等級は引き継げますか?
A. KINTOは独自の保険制度のため、KINTO期間中は通常の等級が積み上がりません。乗り換え時に新たに任意保険に加入する場合は、6等級(新規)からのスタートになります。これはKINTOの大きなデメリットの一つで、長期的に同じ車に乗りたい方は通常のカーリース+任意保険の組み合わせがおすすめです。
Q5. カーリースで事故を起こしたら、保険はどうなりますか?等級は下がりますか?
A. 任意保険で修理費を支払い、3等級ダウンするのが一般的です。修理はリース会社の指定工場で行うことが多く、修理費は車両保険から支払われます。全損事故の場合は中途解約扱いとなり、車両保険金で違約金を相殺する仕組みです。事故対応の流れは契約時の書類に明記されているので、必ず保管しておきましょう。
Q6. カーリース契約中に保険会社を変更してもいいですか?
A. 可能です。等級は引き継がれるため、更新タイミングで一括見積もりを使って最安の保険会社に乗り換えるのがおすすめです。代理店型からダイレクト型への切り替えで年1〜3万円節約できる事例も多くあります。手続きは新しい保険会社が旧保険会社への解約連絡まで案内してくれることが多いです。
Q7. カーリースを中途解約したら、保険料は戻ってきますか?
A. 戻ります。残期間分の保険料が解約返戻金として振り込まれます。ただし、月割りではなく短期料率(早期解約は返戻率が低くなる仕組み)が適用されるため、満額は戻りません。中途解約せずに更新タイミングを待つほうが返戻額は大きくなります。
Q8. カーリースの保険料を経費にできますか?(個人事業主・法人)
A. はい、業務使用比率に応じて経費計上できます。個人事業主の場合は業務使用率(例:60%)を保険料に乗じた額が経費。法人の社用車として契約している場合は全額経費計上が可能です。確定申告時の帳簿には「リース料」とは別に「保険料」または「車両費」として計上してください。
まとめ|カーリースの自動車保険は「別途加入+一括見積もり」が鉄則
最後に要点を整理します。
- カーリースの月額に任意保険は基本含まれない(自賠責のみ含まれる、KINTOは例外)
- 車両保険の所有者欄はリース会社名義で記入する
- 車両保険は一般型に加入することで返却時の費用リスクをカバー
- 「カーリース 保険 月額」の相場は条件次第で月4,000〜24,000円と幅が広い
- 一括見積もりで複数社比較するだけで年1〜5万円の節約が可能
- 契約終了時は中断証明書を発行して等級を保持する
カーリースは月額が固定で家計管理が楽になる一方、任意保険を含めた実質負担額で見ないと判断を誤ります。契約前に必ず一括見積もりで保険料の見当をつけ、5年・7年のトータルコストを試算してから契約してください。
【免責事項・注意書き】 本記事の保険料・月額相場は2026年5月時点の一般的なモデルケースに基づく目安です。実際の保険料は、運転者の年齢・免許の色・等級・車種・年間走行距離・補償内容・地域・保険会社により大きく異なります。最終的な保険料・補償内容は各保険会社の公式見積もりで必ずご確認ください。本記事は特定の保険商品・カーリース会社を推奨するものではなく、情報提供を目的としています。

