車の維持費は年間いくら?内訳8項目と目安(軽 約20万円・普通車 約33万円+駐車場代)・月平均・東京で持つ場合・大学生の場合・高すぎると感じたときの判断軸【2026年】

車の維持費は、税金・保険・車検の「持っているだけでかかる固定費」と、燃料・整備・駐車場の「使い方で変わる費用」を足した合計です。国の税率と料率機構の平均保険料で積み上げると、軽自動車は年約20万円(月約1.7万円)、1.5〜2.0Lの普通車は年約33万円(月約2.7万円)で、いずれも駐車場代は別です(2026年9月時点)。

この記事でわかること

  • 車の維持費の8項目の内訳と、固定費/走行比例費の分け方
  • 軽自動車と1.5〜2.0Lの普通車で、年間いくら・月いくらになるかの積み上げ(税率・料率は国と料率機構の公表値)
  • 総務省家計調査(2025年)の自動車等維持費 年224,338円と、自工会調査の月間維持費 9,500円が食い違う理由
  • 東京で車を持つと何が増えるか(駐車場代と、1世帯あたり0.405台という保有率)
  • 大学生が持つ場合に、仕送りとアルバイト収入のどれだけを維持費が占めるか
  • 「高すぎる」「馬鹿らしい」と感じたときの、手放す・カーリース・カーシェアの分かれ目
  • 自分で動かせる費目と、動かせない費目

一次資料: 総務省「自動車税・軽自動車税」(参照)/財務省「自動車重量税の概要」(参照)/資源エネルギー庁「石油製品価格調査」(参照)/総務省「家計調査 2025年 二人以上の世帯 詳細結果表」(参照)/日本自動車工業会「2025年度乗用車市場動向調査」(参照)

先に結論から

車の維持費は、固定費(自動車税・重量税・自賠責・任意保険・検査手数料)と、走行比例費(燃料・整備と消耗品)、それに駐車場代の3つに分けて数えると迷いません。固定費は車種と排気量でほぼ決まり、走行比例費は距離で決まり、駐車場代は住む場所で決まります。

軽自動車なら固定費が年約7.4万円、普通車(1.5〜2.0L・車両重量1.5〜2.0t)なら年約13.6万円です。ここに燃料と整備を足すと、軽は年約20万円、普通車は年約33万円になります。駐車場代は月1万円なら年12万円、月2万円なら年24万円が別に加わります。

「高すぎる」と感じる人は、まず自分の年間走行距離と駐車場代の2つを見てください。この2つが小さいほど、手放してカーシェアやレンタカーに切り替えたときの差額が大きくなります。

この記事が扱う範囲

  • 扱うのは年間維持費の内訳と目安の総論です。8項目を固定費と走行比例費に分け、国の税率と公表統計で積み上げます
  • 自動車税の排気量別の税額は自動車税はいくら?、重量税の決まり方は自動車重量税はいくら?、自賠責の料率は自賠責保険の料金は2026年11月1日から改定、車検費用の内訳は「車検費用の内訳は3つ」が本体です
  • 軽自動車・コンパクトカー・普通車の車種別の年間シミュレーション比較は、別の記事で扱います
  • 税率・料率は2026年9月時点の値で、自賠責保険料は2026年11月1日始期の契約から改定されるため、両方の額を併記しています

目次

車の維持費とは|内訳は8項目、固定費と走行比例費に分かれる

車の維持費とは、車を持ち続けるために毎年かかる税金・保険・車検・燃料・整備・駐車場の費用の合計です。車両代とローンの返済は「買う費用」なので、ここには入れません。

8項目を、持っているだけでかかるか、走った分だけかかるかで分けると、次の表になります。

車の維持費8項目の内訳と決まり方(2026年9月時点)

項目種類何で決まるか払う時期
自動車税・軽自動車税固定費排気量(軽は定額)毎年5月
自動車重量税固定費車両重量・エコカー減税・経過年数車検時に2年分
自賠責保険料固定費車種・契約期間車検時に24か月分
任意保険料固定費年齢・等級・車種・補償毎年(月払いも可)
検査手数料固定費車の種別・申請方法車検時
燃料代走行比例費走行距離・燃費・単価随時
整備・消耗品(オイル・タイヤ・車検整備)走行比例費走行距離・年式随時と車検時
駐車場代場所で決まる費用住む地域・自宅に置けるか毎月

出所: 総務省「自動車税・軽自動車税」(税率は2026年4月1日時点)・財務省「自動車重量税の概要」・国土交通省「登録・検査手数料一覧表」(令和8年4月1日現在)

固定費のうち税金と自賠責は、国と都道府県が額を決めているので、どこで払っても同じです。任意保険だけは保険会社と条件で動きます。走行比例費は距離が半分になれば費用もほぼ半分になり、駐車場代は引っ越さない限り変わりません。

車の維持費は「何で決まるか」で3つに分かれる

  • 車の維持費(年間)
    • 固定費|持っているだけでかかる自動車税・重量税・自賠責・任意保険・検査手数料。車種と排気量で決まり、走らなくても減らない
    • 走行比例費|走った分だけかかる燃料・オイルやタイヤなどの消耗品・整備。年間走行距離が半分なら費用もほぼ半分
    • 駐車場代|住む場所で決まる自宅に置ければ0円。都市部の月極は月1〜3万円で、年間では固定費より大きくなることがある

図:見直せるのは任意保険・走行距離・駐車場の3つ。税金と自賠責は動かせない。

車の維持費は年間いくら|軽と普通車で積み上げると約20万円と約33万円(駐車場代は別)

軽自動車と、1.5〜2.0Lの普通車(車両重量1.5〜2.0t・2019年10月以降に登録・エコカー減税なし・登録13年未満)の2台で、固定費を国の税率と料率機構の平均で積み上げます。

固定費の年額(軽自動車と普通車1.5〜2.0L・2026年9月時点)

項目軽自動車(年額・円)普通車 1.5〜2.0L・1.5〜2.0t(年額・円)出所
自動車税・軽自動車税10,80036,000総務省(軽は2015年4月以降の新規検査車)
自動車重量税(2年分÷2)3,300(6,600÷2)16,400(32,800÷2)財務省・当分の間税率 4,100円/0.5t・軽は定額
自賠責保険料(24か月÷2)8,770(17,540÷2)8,825(17,650÷2)料率機構・2026年10月31日始期まで
任意保険料(1台あたり平均)51,05975,267料率機構「2025年度 自動車保険の概況」(2024年度契約)
固定費 合計73,929136,492

出所: 総務省「2019年10月1日、自動車の税が大きく変わります」(排気量別税率表)・同「平成28年度から軽自動車税の税率が変わります」(自家用乗用10,800円)・財務省「自動車重量税の概要」・自賠責と任意保険の平均は当サイトの「軽自動車の自賠責保険料」・「自動車保険の平均はいくら?」で整理した公表値

自賠責保険料は、2026年11月1日以降に始まる契約から普通車18,560円・軽18,660円(いずれも24か月)に上がります。年額にすると普通車が455円、軽が560円の増加です。車検の検査手数料は普通車の持込検査で2年2,600円(国土交通省・令和8年4月1日現在)なので、年1,300円が固定費に加わります。

ここに走行比例費を足しましょう。燃料は、自工会調査の保有車平均燃費14.1km/L(2025年度)と、資源エネルギー庁の全国平均レギュラー価格169.9円/L(2026年9月14日調査)で計算します。整備と消耗品は、総務省家計調査(2025年・二人以上の世帯)の自動車整備費33,830円・自動車等部品22,140円・自動車等関連用品14,269円の合計70,239円を使います。

走行比例費を足した年間・月間の目安(駐車場代なし・2026年9月時点)

項目軽自動車・年5,000km(円)普通車 1.5〜2.0L・年10,000km(円)計算の根拠
固定費(上の表)73,929136,492国の税率+料率機構の平均
燃料代60,247120,494距離÷14.1km/L×169.9円
整備・消耗品・用品70,23970,239家計調査2025年(世帯平均)
年間 合計204,415327,225
月平均約17,000約27,300年間÷12

出所: 燃費は日本自動車工業会「2025年度乗用車市場動向調査」P20(保有車の平均燃費14.1km/L)・ガソリン価格は資源エネルギー庁「石油製品価格調査」(2026年9月14日調査・全国平均169.9円/L)・整備等は総務省「家計調査 2025年 二人以上の世帯 第4-1表」

軽自動車は年約20万円、普通車は年約33万円が、駐車場代を除いた目安です。軽と普通車の差は約12万円で、その内訳は自動車税の差25,200円、重量税の差13,100円、任意保険の差24,208円、それに走行距離の差による燃料代です。

走行距離を入れ替えると額は動きます。普通車で年5,000kmなら燃料代は60,247円になり、年間は約26.7万円です。逆に軽で年10,000km走れば燃料代が120,494円になり、年間は約26.5万円になります。同じ車でも、距離が2倍なら燃料代は2倍なので、自分の距離で引き直してください。

整備費の70,239円は世帯平均で、新車3年目までは少なく、10年を過ぎるとタイヤ・バッテリー・ブレーキの交換が重なって増えます。自動車重量税も登録13年超で0.5tあたり年5,700円、18年超で6,300円に上がります(財務省)。

軽自動車と普通車の年間維持費(駐車場代なし・2026年9月時点)

軽自動車・年5,000km
固定費
73,929円
燃料代
60,247円
整備・消耗品
70,239円
年間 合計
約204,000円(月約1.7万円)
普通車1.5〜2.0L・年10,000km
固定費
136,492円
燃料代
120,494円
整備・消耗品
70,239円
年間 合計
約327,000円(月約2.7万円)

図:駐車場代を月2万円払うなら、どちらも年24万円が上乗せになる。

車の維持費の月平均|家計調査の1.9万円と自工会調査の9,500円はなぜ違うか

公的な統計で「月いくら」を見ると、2つの数字が出てきます。総務省家計調査は月約18,700円、自工会の調査は月9,500円です。どちらも正しく、数えている範囲が違います。

公的統計にある「車の維持費の月額」の比較(調査年と範囲)

統計月額数えている範囲母集団
総務省 家計調査 2025年「自動車等維持」年224,338円=月約18,700円燃料・部品・用品・整備・駐車場・自賠責・任意保険など二人以上の世帯の平均(車を持たない世帯も含む)
日本自動車工業会 2025年度調査「月間維持費」9,500円(23区は14,800円)燃料・修理・有料駐車場・有料道路のみ(車両代・ローン・保険・税金を除く)乗用車保有世帯の主運転者(n=6,332・2025年9月・WEB調査)

出所: 総務省「家計調査 2025年 二人以上の世帯 第4-1表」(2026年2月6日公開)・日本自動車工業会「2025年度乗用車市場動向調査」P17(2026年4月14日公表)

家計調査の224,338円は、車を持たない世帯も分母に入れた平均です。自動車検査登録情報協会によると、自家用乗用車の世帯当たり普及台数は1.009台(2025年3月末)なので、全国平均ではほぼ「1世帯1台の維持費」に近い数字と読めます。ただし自動車税は非消費支出に分類されるため、この224,338円には入っていません。

自工会の9,500円は、税金・保険を外した「日々の支出」だけです。保有世帯の45%が月6,000円以下と答えており、年収が高いほど、また家族の成長期ほど高くなる傾向でした。税金と保険を足す前の額なので、この記事の積み上げでいう「燃料+整備の一部」にあたります。

自分の月額を出すなら、固定費(軽73,929円・普通車136,492円)を12で割った約6,200円・約11,400円に、自工会の9,500円を足すと近い値になります。軽で月約1.6万円、普通車で月約2.1万円です。積み上げ表の月約1.7万円・約2.7万円との差は、走行距離と整備費の置き方から来ています。

車の維持費は東京でいくら増えるか|駐車場代と「1世帯0.405台」

東京で車を持つとき、税金も自賠責も燃料単価も全国と同じです。増えるのは駐車場代で、減るのは走行距離です。家計調査の都市階級別と市別の数字で確かめます。

都市の大きさで変わる車の支出(家計調査2025年・二人以上の世帯・年額・円)

項目全国大都市小都市B・町村東京都区部富山市
自動車等維持224,338171,553240,073134,385314,220
ガソリン72,47444,34683,92421,43399,727
年極・月極駐車場借料13,08119,1939,85218,22911,943
自動車保険料(任意)41,14325,84346,88015,99975,944

出所: 総務省「家計調査 2025年 二人以上の世帯 第4-1表」(都市階級・地方・都道府県庁所在市別)。いずれも車を持たない世帯を含む世帯平均

東京都区部のガソリンが富山市の5分の1なのは、持っている世帯が少なく、持っていても走らないからです。自動車検査登録情報協会の2025年3月末の集計では、世帯当たりの自家用乗用車は東京0.405台、福井1.670台、富山1.616台です。東京の世帯平均は「持たない世帯」に薄められているので、1台あたりの額はこの表より大きくなります。

駐車場代だけは向きが逆で、大都市19,193円・東京都区部18,229円と、町村9,852円の2倍近くです。世帯平均でこの差なので、月極を借りている1台あたりでは月1万〜3万円の幅になります。自工会の2025年度調査でも、駐車場代に負担を感じる保有世帯は全国40%に対して首都圏中心部(23区)は50%で、月間維持費(燃料・修理・有料駐車場など)は全国9,500円に対して23区は14,800円でした。

東京で普通車を持つ場合の年間目安(駐車場代を別建て・2026年9月時点)

駐車場代年5,000km(円)年10,000km(円)
自宅に置ける(0円)約267,000約327,000
月10,000円約387,000約447,000
月20,000円約507,000約567,000
月30,000円約627,000約687,000

出所: 固定費136,492円+燃料(距離÷14.1km/L×169.9円)+整備等70,239円+駐車場代×12か月で計算

東京で「車 維持費 高すぎ」と感じる正体は、この表の駐車場代の行です。月2万円の駐車場は、自動車税・重量税・自賠責・任意保険を全部足した固定費(136,492円)より大きいので、走る距離が少ないほど駐車場代の比率が上がります。

大学生が車を持つ場合の維持費|収入の何割になるか

大学生の維持費は、車種が同じなら社会人と同じです。違うのは任意保険料と、収入の小ささの2つです。

任意保険は年齢で決まります。18歳・新規6等級・車両保険なしで、当サイトが整理した「自動車保険の18歳の相場」ではインズウェブの調査(2025年4月〜2026年3月)で年194,324円でした。上の積み上げ表の任意保険(軽51,059円)をこの額に置き換えると、軽で年5,000km走る場合の年間は約347,000円、月約29,000円になります。

収入側は、全国大学生協連の第61回学生生活実態調査(2025年10〜11月・回答13,277人・2026年2月24日公表)にあります。

大学生の1か月の収入と、軽自動車の維持費の月額(2026年9月時点)

区分収入合計(月・円)うち仕送り/アルバイト軽の維持費 月約29,000円の割合
下宿生138,070仕送り74,652/アルバイト37,620収入の約21%(アルバイト収入の約77%)
自宅生72,648アルバイト46,377(仕送りは小遣い14,228)収入の約40%(アルバイト収入の約63%)

出所: 全国大学生活協同組合連合会「第61回学生生活実態調査 概要報告」(2026年2月24日)・維持費は本記事の積み上げ(軽・年5,000km・任意保険を18歳の年194,324円に置換・駐車場代なし)

下宿生は住居費が月55,452円で最大の支出です。そこに駐車場代が月1万円乗ると、維持費は月約39,000円、収入の約28%になります。アルバイト収入37,620円を全部入れても足りません。

現実的な持ち方は2つです。1つは親の車を使い、親の任意保険に運転者の年齢条件と範囲を広げてもらう方法です。もう1つは親名義で買い、親の等級で任意保険に入る方法で、この場合の等級の扱いは18歳の相場の記事で書いています。どちらも「大学生 車 維持費 親」の検索で聞かれる形で、保険料の差だけで年10万円以上動きます。

安くする方向は、車種を軽にする・車両保険を外す・走行距離を抑える・駐車場代のかからない実家か下宿先を選ぶ、の4つです。税金と自賠責は大学生でも下がりません。

車の維持費が高すぎる・馬鹿らしいと感じたら|手放す・カーリース・カーシェアの判断軸

自工会の2025年度調査では、保有世帯の76%が車検代、72%が任意保険料、69%が自動車税に負担を感じると答えています。「馬鹿らしい」と感じるのは珍しくなく、車を持たない世帯の理由でも「ガソリン代や駐車場代が負担」19%・「車検費用が負担」17%・「自動車税が負担」16%が上位でした。

車の費用に負担を感じる保有世帯の割合(自工会2025年度調査・「大きい+どちらかといえば大きい」計・%)

費目全国首都圏中心部(23区)
車検代7666
任意保険料7264
自動車税6963
自動車重量税6860
燃料代6561
自賠責保険料6559
駐車場代4050

出所: 日本自動車工業会「2025年度乗用車市場動向調査」P19(n=6,332)

負担感の中身は、走っていないのに払う固定費です。だから判断は「年間走行距離」と「駐車場代」の2つで決まります。

維持費が高すぎると感じたときの判断は、2つの数字で分かれる

  • 車を持ち続けるか?
  • 1年間走行距離は何kmか5,000km未満なら燃料代は年6万円以下。維持費の大半が固定費と駐車場代になる
  • 2駐車場代は月いくらか月2万円以上なら年24万円。固定費(軽7.4万円・普通車13.6万円)より大きい
  • 3週に何日使うか週末だけならカーシェア・レンタカーの回数料金と年額で比べる。平日の通勤・送迎があるなら所有が残る
  • 4買い替え時期が近いか車検・13年超の重課・大きな整備が控えているなら、そのタイミングでカーリースか手放すかを決める

図:距離が短く駐車場代が高い人ほど、手放したときの差額が大きい。

選択肢ごとの向き不向き(2026年9月時点)

選択肢向いている人変わる費目変わらない費目
持ち続けて見直す平日も使う・年10,000km前後任意保険・燃料・車検の依頼先税金・自賠責・駐車場
カーリース月々を平準化したい・車検や税の一括払いが負担税金・自賠責・車検が月額に含まれる燃料・駐車場・任意保険(別契約が多い)
カーシェア・レンタカー週末だけ・年5,000km未満・駐車場代が月2万円以上固定費と駐車場代が0円になる使うたびの料金
手放す公共交通で足りる・保有台数を減らせる全部が0円―

出所: 固定費・駐車場代の額は本記事の積み上げ。カーリースの費目の含まれ方は契約で違うため、月額と5年の総額の比べ方は「カーリースは買うより損か得か・5年で計算する収支シミュレーション」で扱っています

カーリースは維持費を減らす手段ではなく、税金・自賠責・車検を月額に溶かして平準化する手段です。総額が下がるとは限りません。「一括払いが来るたびに馬鹿らしいと感じる」人には合いますが、「年間の合計を減らしたい」人は走行距離と駐車場代を先に動かすほうが効きます。

手放す判断で見落としやすいのは、自動車税が4月1日時点の所有者に1年分かかることです。年度の途中で抹消すれば月割で戻りますが、名義変更で譲るだけでは戻りません。手放す時期は自動車税はいくら?の「車を手放したときの自動車税」を先に読んでから決めてください。

車の維持費を比較する|自分で動かせる費目は3つ

8項目のうち、自分の行動で年間の額が動くのは任意保険・燃料・駐車場の3つです。残りは車を替えない限り変わりません。

費目ごとの動かしやすさと、動かしたときの幅(2026年9月時点)

費目動かせるか動かす方法年間で動く幅の目安
任意保険料動かせる補償の見直し・複数社の比較・等級の引き継ぎ・年齢条件数万円(20代は10万円超)
燃料代動かせる走行距離を減らす・燃費の良い車に替える距離半分で約6万円(普通車・年10,000km→5,000km)
駐車場代引っ越し・場所替えで動く自宅に置く・安い月極を探す月1万円の差で年12万円
車検の基本料・整備依頼先で少し動く法定費用は同じ。基本料と整備の見積もりを比べる数千円〜数万円
自動車税・重量税・自賠責動かせない車種・排気量・重量を替えるとき以外は固定0円(軽と普通車の差は年約4.7万円)

出所: 税率は総務省・財務省、自賠責は料率機構の基準料率。任意保険の年代差は当サイトの「相場データまとめ」(20代 約112,000円・40代 約75,000円の目安)

任意保険の見直しは、車を替えずにできる中では一番幅が大きい費目です。ただし補償を削って安くするのと、同じ補償で安い会社を探すのは別で、削るほうは事故のときに自分に返ってきます。

燃料代は「単価」より「距離」で動きます。2026年9月14日の全国平均は169.9円/Lで、2025年12月31日の暫定税率廃止後の水準です(揮発油税24.3円+地方揮発油税4.4円・総務省)。単価は自分では動かせないので、距離と燃費で考えます。

よくある質問

Q1:車の維持費は年間いくらかかりますか?

軽自動車で年約20万円、1.5〜2.0Lの普通車で年約33万円が、駐車場代を除いた目安です(2026年9月時点)。内訳は、国の税率と料率機構の平均で積んだ固定費(軽73,929円・普通車136,492円)、燃料代(年5,000kmで約6万円・10,000kmで約12万円)、整備と消耗品(家計調査の世帯平均70,239円)です。駐車場代は月1万円なら年12万円が別に加わります。

Q2:車の維持費は月いくらですか?

積み上げでは軽が月約1.7万円、普通車が月約2.7万円です(駐車場代なし)。総務省家計調査(2025年)の二人以上世帯の自動車等維持費は年224,338円で月約18,700円、自工会の2025年度調査の月間維持費(燃料・修理・有料駐車場などのみ)は平均9,500円です。範囲が違うので、税金と保険を含めるかどうかで数字が変わります。

Q3:東京で車を持つと維持費はいくらになりますか?

税金・自賠責・燃料の単価は全国と同じで、増えるのは駐車場代です。普通車で年5,000km走り、月2万円の駐車場を借りると年約50.7万円、月3万円なら年約62.7万円になります(2026年9月時点)。家計調査2025年では東京都区部の世帯平均の駐車場借料が18,229円と町村の約2倍で、自工会調査では23区の保有世帯の50%が駐車場代に負担を感じています。

Q4:大学生が車を持つと維持費は月いくらですか?

軽自動車で年5,000km、18歳の任意保険(車両保険なしで年194,324円)で積むと、年約34.7万円・月約2.9万円です(駐車場代なし)。大学生協の第61回調査(2025年)では下宿生の月収入が138,070円(仕送り74,652円・アルバイト37,620円)なので、収入の約21%、アルバイト収入の約77%にあたります。親の車と親の保険を使う形が、保険料の差で一番安くなります。

Q5:車の維持費が馬鹿らしいと感じたら手放すべきですか?

年間走行距離と駐車場代の2つで決めてください。年5,000km未満で駐車場代が月2万円以上なら、固定費と駐車場代で年30万円以上を「走らずに」払っているので、カーシェアやレンタカーの年額と比べる価値があります。平日の通勤や送迎で毎日使うなら所有が残り、見直すのは任意保険・燃料・駐車場の3つです。自工会の2025年度調査では保有世帯の76%が車検代に負担を感じており、感じること自体は珍しくありません。

Q6:車の維持費とは何を指しますか?車両代は入りますか?

車を持ち続けるために毎年かかる、自動車税・自動車重量税・自賠責保険・任意保険・検査手数料・燃料・整備と消耗品・駐車場代の8項目です。車両代とローンの返済は「買う費用」なので維持費には入れません。自工会の調査の「月間維持費」も車両代・ローン・保険・税金を除いた定義で、家計調査の「自動車等維持」は購入費を別項目にしています。

参考にした一次資料

まとめ:車の維持費は「固定費・走行比例費・駐車場代」の3つで数える

車の維持費は、税金・保険・車検の固定費と、燃料・整備の走行比例費、それに駐車場代の3つに分けると、自分の額がすぐ出ます。固定費は軽で年73,929円、1.5〜2.0Lの普通車で年136,492円です(2026年9月時点・任意保険は料率機構の平均)。

燃料と整備を足すと、軽(年5,000km)は年約20万円、普通車(年10,000km)は年約33万円になります。駐車場代は別で、月2万円なら年24万円が上乗せです。東京で高く感じる正体は駐車場代で、家計調査でも自工会調査でも都市部ほどこの費目の負担が大きくなっています。

高すぎると感じたら、年間走行距離と駐車場代の2つを見ます。距離が短く駐車場代が高いほど、カーシェアやレンタカーに替えたときの差額が大きく、平日も使うなら所有を残して任意保険・燃料・駐車場の3つを見直すのが順番です。

この記事のまとめ

  • 維持費8項目は、固定費(自動車税・重量税・自賠責・任意保険・検査手数料)、走行比例費(燃料・整備と消耗品)、駐車場代に分かれる。車両代とローンは入れない
  • 固定費は軽73,929円・普通車1.5〜2.0L 136,492円(年・2026年9月時点)。自賠責は2026年11月1日始期から普通車18,560円・軽18,660円(24か月)に上がる
  • 燃料+整備を足した年間は軽(5,000km)約20万円・普通車(10,000km)約33万円。月にすると約1.7万円・約2.7万円。距離が2倍なら燃料代も2倍
  • 家計調査2025年の自動車等維持は年224,338円(車を持たない世帯を含む平均・自動車税を含まない)。自工会2025年度の月間維持費9,500円は燃料・修理・有料駐車場などだけ
  • 東京で増えるのは駐車場代。家計調査の駐車場借料は大都市19,193円・町村9,852円。世帯当たり保有台数は東京0.405台・福井1.670台(2025年3月末)
  • 大学生は任意保険が高い(18歳・車両保険なしで年194,324円の調査値)。軽で月約2.9万円は下宿生の収入138,070円の約21%。親の車・親の保険を使う形が安い
  • 保有世帯の76%が車検代、72%が任意保険料に負担を感じる(自工会2025年度)。判断軸は年間走行距離と駐車場代。カーリースは平準化の手段で、総額が下がるとは限らない
  • 自分で動かせるのは任意保険・燃料(距離)・駐車場の3つ。税金と自賠責は車を替えない限り変わらない

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免責事項

※本記事は総務省・財務省・国土交通省・資源エネルギー庁の公表資料、総務省家計調査(2025年)、自動車検査登録情報協会・日本自動車工業会・全国大学生協連の調査結果をもとにした整理です(2026年9月時点)。税額・料率・手数料は制度改正で変わり、自賠責保険料は2026年11月1日始期の契約から改定されます。任意保険料は年齢・等級・車種・補償内容・保険会社で大きく異なり、本記事の平均値は目安です。燃料代・整備費・駐車場代は走行距離・車の状態・地域で変わります。積み上げの金額は本文に示した前提での試算で、実際の維持費は各自の条件で計算し、詳細は各保険会社の公式サイト・国土交通省・都道府県税事務所でご確認ください。

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この記事を書いた人

家族でヴォクシーに乗っている、ごく普通の会社員のSaitoです。きっかけは、夜の高速道路で追突された事故でした。保険会社のフリーダイヤルに、15分間つながらなかった。あの時間の長さで、保険は契約書のスペックではなく、いざという場面での対応力で選ぶものだと痛感しました。

それから、主要な自動車保険を10社以上、実際に契約しては乗り換えて、対応を比べてきました。CMで見る「満足度が高い」という数字と、夜間のオペレーターやレッカー手配の速さは、必ずしも一致しません。このサイトでは、事故対応やロードサービス、弁護士特約の使いどころなど、カタログでは分からない部分を、家族を持つドライバーの目線でまとめています。

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