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3等級ダウンで保険料はいくら上がる?等級別計算表と3年間の累積コスト

事故を起こして保険を使うと、翌年から等級が3つ下がり、保険料は平均15〜40%程度上昇します。さらに「事故あり係数」が3年間適用されるため、3年間の累積負担は想像以上に大きくなります。「保険を使うべきか、自腹で修理すべきか」の判断は、この累積コストを把握してから行うのが賢明です。

この記事では、等級別の保険料変化を表で示しつつ、3年間の損益分岐点まで具体的に解説します。


目次

3等級ダウンとは何か

自動車保険にはノンフリート等級制度があり、1〜20等級で管理されます。事故なく1年経過すると1等級上がり、保険金を受け取る事故(保険を使う事故)を起こすと翌年に3等級ダウンします。

ポイントは2点あります。

  • 等級が下がる → 割引率が悪化し、基本保険料が上がる
  • 事故あり係数が付く → 同じ等級でも「事故なし」より割引率が低い係数が3年間適用される

この2つの効果が重なるため、保険料の値上がり幅は単純な等級差以上になります。


等級別・割引率の変化表と保険料上昇額の目安

以下は主なパターンの等級ダウン前後の割引率と、年間保険料5万円のモデルケースで試算した上昇額です。

割引率の変化(ノンフリート等級・参考値)

事故前等級割引率(事故前)事故後等級割引率(事故後・事故あり係数)実質的な割引率の差
20等級-63%17等級-55% → 事故あり係数で実質 -40%前後約23ポイント悪化
15等級-44%12等級-30% → 事故あり係数で実質 -16%前後約28ポイント悪化
10等級-19%7等級-7% → 事故あり係数で実質 +5%前後約24ポイント悪化
7等級-7%4等級+20% → 事故あり係数で実質 +30%前後約37ポイント悪化

※事故あり係数は保険会社により異なります。上記は代表的な目安値です。

年間保険料5万円モデルの上昇額試算

事故前等級事故前の年間保険料事故後の年間保険料(目安)年間増加額
20等級50,000円約58,000〜62,000円+8,000〜12,000円
15等級50,000円約62,000〜68,000円+12,000〜18,000円
10等級50,000円約72,000〜78,000円+22,000〜28,000円
7等級50,000円約80,000〜90,000円+30,000〜40,000円

※保険料は車種・年齢・補償内容により大きく異なります。あくまで傾向把握のための参考値です。

等級が低いほど割引率の余裕がなく、事故後の負担増が相対的に大きくなる点に注意が必要です。


3年間累積コストの計算

事故あり係数は3年間続く

3等級ダウンした後、等級は毎年1つずつ回復しますが、事故あり係数は3年間(事故を起こした年含む翌々年まで)適用されます。

例として、20等級から17等級に落ちた場合の推移を見てみましょう。

経過年等級状態年間保険料の目安
事故前20等級事故なし50,000円
1年目17等級事故あり係数約60,000円
2年目18等級事故あり係数約57,000円
3年目19等級事故あり係数約54,000円
4年目20等級事故なし(回復)約50,000円

3年間の累積増加額:約(60,000+57,000+54,000)-(50,000×3)=約21,000〜30,000円

自腹修理 vs 保険使用の損益分岐点

保険を使うか自腹にするかの判断は、「修理費用 vs 3年間の保険料増加額」で考えます。

計算式のイメージ

損益分岐点 = 3年間の保険料増加額の合計
  • 修理費用 > 損益分岐点 → 保険を使う方が有利
  • 修理費用 < 損益分岐点 → 自腹の方が有利

具体例:15等級ドライバーのケース

15等級の場合、3年間の保険料増加額は概算で約40,000〜55,000円になることがあります。つまり、修理費用が5万円以下なら自腹の方が3年間トータルで安くなる可能性が高いのです。

等級が低いドライバーほど損益分岐点が上がります(等級7の場合は3年累積で9万〜12万円以上になることも)。まず「等級別の3年間増加額の目安」を把握し、修理見積額と比較することが重要です。


3等級ダウンする事故の具体例

どんな事故で3等級ダウンになるのか、主なパターンを押さえておきましょう。

事故の種類3等級ダウンの対象補足
追突事故(自分が追突)対人・対物補償を使うため対象相手への賠償で保険を使うと等級ダウン
自損事故(電柱・ガードレールに衝突)車両保険を使う場合、対象対象外になる「1等級ダウン事故」とは異なる
当て逃げ(被害者側)車両保険を使うと対象相手が逃げても自分の等級が下がる
相手の一方的な過失の事故相手側の保険が対応→自分は対象外のことも0:10など過失なしの場合は等級に影響しないことが多い
盗難・台風・洪水による損害車両保険の「一般型」を使うと対象特約や補償内容による

「1等級ダウン事故」(飛び石でフロントガラスが割れた場合など)と混同しやすいため、使う補償の種類と等級への影響を必ず確認しましょう。


保険を使うべきか:判断フロー

以下のステップで判断すると迷いにくくなります。

ステップ1:修理費用の見積もりを取る まず自腹修理の費用を把握します。複数の修理店で見積もりを取ることをお勧めします。

ステップ2:現在の等級を確認する 保険証券や保険会社のマイページで「現在の等級」を確認します。

ステップ3:3年間の保険料増加額を試算する 保険会社に問い合わせるか、上記の表を参考に「3等級ダウン後の年間保険料×3年間」と現状の「年間保険料×3年間」の差を計算します。

ステップ4:修理費用と比較する

  • 修理費 > 3年間の増加額合計 → 保険を使う
  • 修理費 < 3年間の増加額合計 → 自腹で修理する

ステップ5:等級・免責金額・現在の等級残りも考慮する

  • 現在7等級以下は保険料負担が特に重くなるため、自腹を検討する価値が高い
  • 免責金額(自己負担額)が設定されている場合、実際の保険金支給額で試算し直す

よくある質問(FAQ)

3等級ダウンは何年続く?

等級ダウン自体は翌年から始まり、毎年1等級ずつ回復します。ただし「事故あり係数」は3年間(事故翌年から3年間)適用されるため、同じ等級でも事故なしより保険料が割高な期間が続きます。元の等級に戻るには最低3〜4年かかります。

次の更新(1年後)で等級は戻る?

翌年は1等級回復しますが、3等級ダウンした分を取り戻すには3年かかります。しかも「事故あり係数」が付いているため、等級が戻っても3年間は保険料が割高なままです。完全に元通りになるのは事故から4年目以降です。

2等級ダウンとの違いは?

2等級ダウンは、人身傷害補償や搭乗者傷害補償のみを使った事故(自分や同乗者のケガが主な損害)に適用されます。3等級ダウンより影響が小さいですが、やはり事故あり係数が付くため、保険料への影響は数年にわたります。事故の種類と使う補償の組み合わせによってダウン幅が変わるため、保険証券や担当者に確認しましょう。

保険会社を乗り換えると等級はどうなる?

等級は保険会社を変えても引き継がれます。国内の損害保険会社間では等級情報が共有されているため、乗り換えても「事故あり係数付きの等級」はそのまま新しい保険会社に引き継がれます。乗り換えによって等級や事故あり係数をリセットすることはできません。


まとめ

3等級ダウンによる保険料への影響をまとめます。

  • 等級が下がるほど割引率が悪化し、保険料が上がる(低等級ほど影響大)
  • 事故あり係数が3年間適用されるため、累積コストは見た目以上に大きい
  • 損益分岐点の目安は「3年間の保険料増加額の合計」と修理費用の比較で判断できる
  • 一般に、修理費用が3〜5万円以下なら自腹、それ以上なら保険使用を検討(等級によって変わる)
  • 保険会社を変えても等級は引き継がれるため、乗り換えでリセットはできない

事故後は焦りや動揺から、すぐ保険を使いたくなるものです。しかし少し立ち止まって「3年間のトータルコスト」を比較するだけで、数万円単位の差が出ることがあります。まず修理費の見積もりを取り、保険会社に等級ダウン後の保険料をシミュレーションしてもらってから、冷静に判断しましょう。

投資・金融情報に関する注意: 本記事の保険料試算はあくまで参考値です。実際の保険料は保険会社・車種・年齢・補償内容・地域などにより大きく異なります。正確な保険料は各保険会社にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

「現場の安心」を重視する保険マニア 「いざという時に電話が繋がらない保険は無意味」と断言するヴォクシー乗り。自身の事故体験をベースに、カタログスペックでは分からない「現場の対応力」や「示談交渉力」を徹底調査しています。あなたとご家族を守る、後悔しない選び方を提案します。

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