車の維持費は軽自動車と普通車でいくら違う?コンパクトカーを含む4クラスの年間シミュレーション(5,000/10,000/15,000km別)・13年超の重課・価格差を何年で埋めるか【2026年】

車の維持費を軽自動車・コンパクトカー・普通車で同じ前提で並べると、年10,000km・駐車場代なしで軽263,816円、コンパクトカー287,593円、普通車(1.5〜2.0L)324,717円です(2026年9月時点)。軽と普通車の差は年約6.1万円で、走行距離を変えても差はほとんど動きません。

この記事でわかること

  • 軽自動車・コンパクトカー・普通車(1.5〜2.0L/2.5〜3.0L)の4クラスを同じ前提で並べた固定費(自動車税・重量税・自賠責・任意保険)
  • 走行距離5,000/10,000/15,000kmそれぞれの年間維持費と月々の額(駐車場代は別建て)
  • 軽とコンパクトカーの差(年約2.4万円)・軽と普通車の差(年約6.1万円)がどの費目で生まれるか
  • 登録から13年超・18年超で税金がどれだけ上がり、差がどう広がるか
  • 維持費の差が車両価格差を何年で埋めるかの計算表
  • 比べるときに動かない前提(駐車場・整備)と、動かすと答えが変わる前提(任意保険の条件・距離)

一次資料: 総務省「自動車税・軽自動車税」(参照)/財務省「自動車重量税の概要」(参照)/国土交通省「2026年5月1日からの自動車重量税の税額表」(参照)/資源エネルギー庁「石油製品価格調査」(参照)/日本自動車工業会「2025年度乗用車市場動向調査」(参照)

先に結論から

軽自動車と普通車の維持費の差は、ほぼ全部が自動車税・重量税・任意保険の固定費です。年10,000km・駐車場代なしで、軽263,816円、コンパクトカー287,593円、普通車(1.5〜2.0L)324,717円、普通車(2.5〜3.0L)350,683円です(2026年9月時点)。

走行距離を5,000kmにしても15,000kmにしても、軽と1.5〜2.0Lの差は年6.0〜6.2万円のまま動きません。燃料代の差は年数千円しかなく、実燃費の平均で見るとコンパクトカーのほうが軽より良い数字が出ています(自工会2025年度調査)。

差を大きくするのは距離ではなく年数です。登録から13年を超えると、軽は年2,900円しか増えないのに、普通車は年1.5万円以上増えます。長く乗るほど軽が有利になり、維持費の差で車両価格差を埋めるまでの年数も短くなります。

この記事が扱う範囲

  • 扱うのは車種クラス別の年間維持費の比較シミュレーションです。維持費8項目の内訳と目安、高すぎると感じたときの判断軸は総論の記事に任せ、ここでは4クラスを同じ前提で並べることに絞ります
  • 軽自動車と普通車の任意保険料の差そのものは「軽自動車と普通車の保険料の違い」、自動車税の排気量別の額は自動車税はいくら?、重量税は自動車重量税はいくら?、車検費用の内訳は「車検費用の内訳は3つ」が本体です
  • 税率・料率は2026年9月時点の値で、自賠責保険料は2026年11月1日始期の契約から改定されるため、影響額を別に示しています

目次

車の維持費を軽自動車と普通車で比較する前提|4クラスの固定費は年7.4万円〜15.5万円

車の維持費の車種比較とは、税金・保険・燃料・整備の年額を、同じ税率と同じ単価で車種クラスごとに積み上げて並べることです。前提が1つでも違うと差の正体がわからなくなるので、まず4クラスを排気量と車両重量で固定します。

比較する4クラスの定義(排気量・車両重量・登録時期)

クラス排気量車両重量想定する車
軽自動車660cc以下定額(重量で変わらない)軽のハイトワゴン・軽セダン
コンパクトカー1.0L超〜1.5L1.0t超〜1.5t5ナンバーのハッチバック
普通車(1.5〜2.0L)1.5L超〜2.0L1.5t超〜2.0t3ナンバーのミニバン・SUV(車幅1.7m超)
普通車(2.5〜3.0L)2.5L超〜3.0L2.0t超〜2.5t3ナンバーの大型ミニバン・SUV

共通の前提は、2019年10月1日以降に初回登録・エコカー減税なし・登録13年未満・自家用・任意保険は料率機構の用途車種別平均です。この条件で固定費を積むと次の表になります。

4クラスの固定費の年額(2026年9月時点・自賠責は2026年10月31日始期まで)

項目軽自動車(円)コンパクトカー 1.0〜1.5L(円)普通車 1.5〜2.0L(円)普通車 2.5〜3.0L(円)
自動車税・軽自動車税10,80030,50036,00050,000
自動車重量税(2年分÷2)3,30012,30016,40020,500
自賠責保険料(24か月÷2)8,7708,8258,8258,825
任意保険料(用途車種別平均)51,05955,40475,26775,267
固定費 合計73,929107,029136,492154,592

出所: 総務省「2019年10月1日、自動車税の税率が大きく変わります」(1.0〜1.5L 30,500円・1.5〜2.0L 36,000円・2.5〜3.0L 50,000円)・同「平成28年度から軽自動車税の税率が変わります」(自家用乗用10,800円)・財務省「自動車重量税の概要」(当分の間税率4,100円/0.5t・年、軽は定額3,300円/年)・任意保険は損害保険料率算出機構「2025年度 自動車保険の概況」の用途車種別1台あたり平均(軽四輪51,059円・小型乗用55,404円・普通乗用75,267円・2024年度契約)

重量税は0.5tごとに年4,100円です(財務省・令和8年5月1日〜令和9年4月30日の制度)。1.5tのコンパクトカーは12,300円、2.0tの普通車は16,400円、2.5tなら20,500円になります。軽は重量に関係なく年3,300円で、ここで9,000〜17,200円の差がつきます。

任意保険の平均は用途車種で分かれていて、コンパクトカーは小型乗用車の55,404円、1.5L超の普通車は普通乗用車の75,267円を当てました。車幅1.7m以下の5ナンバー車は小型乗用車に入るため、1.5〜2.0Lでも5ナンバーなら55,404円に近づき、固定費は約11.7万円まで下がります。

車の維持費 軽自動車・コンパクトカー・普通車の年間シミュレーション|走行距離5,000/10,000/15,000km別

年間の維持費は、固定費に燃料代と整備・消耗品を足した額です。燃料代は距離÷燃費×単価で計算します。燃費は自工会「2025年度乗用車市場動向調査」の車型別の平均実燃費、単価は資源エネルギー庁の全国平均レギュラー169.9円/L(2026年9月14日調査)です。

燃料代の前提(自工会2025年度調査の車型別平均燃費・169.9円/L)

クラス当てた車型(自工会)平均燃費(km/L・2025年)1kmあたり燃料代(円)
軽自動車軽自動車(n=1,644)14.211.97
コンパクトカー大衆車(n=983)15.411.03
普通車(1.5〜2.0L)小型車(n=519)14.411.80
普通車(2.5〜3.0L)大・中型車(n=211)13.512.59

出所: 日本自動車工業会「2025年度乗用車市場動向調査」P20「保有車の燃費」(保有車全体の平均14.1km/L・車型別は主運転者の自己申告)・資源エネルギー庁「石油製品価格調査」(2026年9月14日調査・レギュラー全国平均169.9円/L)

自己申告の実燃費では、軽自動車の14.2km/Lより大衆車(コンパクトカー)の15.4km/Lのほうが良いという結果です。競合記事の多くは軽を20km/L、普通車を15km/Lと置いていますが、保有車の実態はそこまで開いていません。カタログ値の差が小さくなるのは、軽は排気量が小さいぶん高回転で走る場面が多いためです。

整備・消耗品は総務省家計調査(2025年・二人以上の世帯)の自動車整備費・部品・関連用品の合計70,239円を4クラス共通で置きます。タイヤやオイルの量は大きい車ほど多いので、実際は普通車のほうがやや高くなりますが、クラス別の公表値が無いため共通にしました。

走行距離別の年間維持費と月々の額(駐車場代なし・2026年9月時点)

走行距離軽自動車(円)コンパクトカー 1.0〜1.5L(円)普通車 1.5〜2.0L(円)普通車 2.5〜3.0L(円)
年5,000km・年間203,992232,430265,724287,757
同・月々約17,000約19,400約22,100約24,000
年10,000km・年間263,816287,593324,717350,683
同・月々約22,000約24,000約27,100約29,200
年15,000km・年間323,640342,755383,710413,609
同・月々約27,000約28,600約32,000約34,500

出所: 固定費は前の表・燃料代は距離÷車型別平均燃費×169.9円・整備等は総務省「家計調査 2025年 二人以上の世帯 第4-1表」(自動車整備費33,830円・自動車等部品22,140円・自動車等関連用品14,269円)

軽自動車は年5,000kmで約20万円、10,000kmで約26万円、15,000kmで約32万円です。距離が5,000km増えるごとに、どのクラスも約5.5〜6.3万円ずつ増えるので、クラスの違いより距離の違いのほうが自分の額を大きく動かします。

どの距離帯を見ればいいかは、自工会の同じ調査に目安があります。主運転者の月間走行距離は平均345kmで、月300km以下が61%です。年に直すと約4,100kmで、6割の人は年5,000kmの行に近いことになります。通勤に毎日使う人だけが10,000km以上の行を見てください。

駐車場代は4クラスとも同じ額が上乗せになります。月1万円なら年12万円、月2万円なら年24万円で、軽と普通車の差より大きい地域も珍しくありません。都市部の駐車場代がどれくらいかは総論の記事に任せ、ここでは別建てのままにしておきましょう。

年10,000km・駐車場代なしの年間維持費(2026年9月時点)

軽自動車
固定費
73,929円
燃料代(14.2km/L)
119,648円
整備・消耗品
70,239円
年間 合計
263,816円(月約2.2万円)
普通車 1.5〜2.0L
固定費
136,492円
燃料代(14.4km/L)
117,986円
整備・消耗品
70,239円
年間 合計
324,717円(月約2.7万円)

図:差は年60,901円。燃料代は普通車のほうが1,662円安く、差の全部が固定費で生まれている。

軽自動車とコンパクトカー・普通車の維持費の差はどこで生まれるか|税金・保険・燃料の内訳

軽とほかのクラスの差は、自動車税・重量税・任意保険の3つでほぼ決まります。燃料代の差は小さく、コンパクトカーとの比較では軽のほうが高くなる向きに出ます。

軽自動車との年間の差の内訳(年10,000km・2026年9月時点・プラスは軽より高い額)

費目コンパクトカー 1.0〜1.5L(円)普通車 1.5〜2.0L(円)普通車 2.5〜3.0L(円)
自動車税の差+19,700+25,200+39,200
重量税の差+9,000+13,100+17,200
自賠責の差+55+55+55
任意保険の差+4,345+24,208+24,208
燃料代の差−9,323−1,662+6,204
年間の差 合計+23,777+60,901+86,867

出所: 前の2つの表からの差し引き。任意保険の差は料率機構の用途車種別平均の差で、年齢・等級・補償内容が同じ場合の差とは異なる

コンパクトカーとの差2.4万円のうち、税金2つで2.9万円、任意保険で4千円です。燃料代は実燃費の差でコンパクトカーが9千円安いため、合計の差が税金の差より小さくなります。走行距離が15,000kmになると燃料代の差が1.4万円に広がり、合計の差は約1.9万円まで縮みます。

1.5〜2.0Lの普通車との差6.1万円は、自動車税2.5万円・重量税1.3万円・任意保険2.4万円の3本立てです。任意保険の2.4万円は平均同士の差なので、同じ年齢・同じ等級で見積もると差はもっと小さくなります。軽がなぜ安く、その差がどこまで縮むかは「軽自動車と普通車の保険料の違い」で扱っています。

自賠責の差は年55円しかありません。2026年11月1日始期からは24か月で軽18,660円・普通車18,560円です(損害保険料率算出機構の届出・2026年4月30日)。軽のほうが100円高い向きに入れ替わります。期間別の額は「軽自動車の自賠責保険料はいくら?」にまとめています。

軽と普通車(1.5〜2.0L)の差 年60,901円はどこで生まれるか

  • 年間の差 60,901円(年10,000km)
    • 自動車税 +25,200円軽10,800円と1.5〜2.0L 36,000円の差。排気量で決まり、走らなくても減らない
    • 重量税 +13,100円軽3,300円と2.0t 16,400円を引いた額。13年超で軽4,100円・2.0t 22,800円に開く
    • 任意保険 +24,208円用途車種別平均の差。同じ年齢・等級で見積もると縮む
    • 燃料代 −1,662円実燃費は軽14.2・小型車14.4km/Lでほぼ同じ。差にならない

図:差の全部が固定費で生まれる。距離を変えても差は動かず、年数(13年超)で動く。

13年超の重課で軽自動車と普通車の維持費の差はどう変わるか|軽は年2,900円増・普通車は1.5万円以上増

登録から13年を超えると、自動車税・軽自動車税と重量税の両方が上がります。上がり幅は軽が年2,900円、普通車は1.4〜1.7万円で、差は年1.1〜1.4万円広がります。

13年超・18年超の固定費(自賠責・任意保険は同額のまま・2026年9月時点)

項目軽自動車(円)コンパクトカー 1.0〜1.5L(円)普通車 1.5〜2.0L(円)普通車 2.5〜3.0L(円)
自動車税・軽自動車税(13年超)12,900約39,600約45,400約58,600
重量税(13年超・年)4,10017,10022,80028,500
固定費 合計(13年超)76,829約120,900約152,300約171,200
13年未満からの増加+2,900+13,900+15,800+16,600
重量税(18年超・年)4,40018,90025,20031,500

出所: 総務省「自動車税・軽自動車税」(ガソリン車は13年で毎年の税額が15〜20%加重)・神奈川県「自動車税のグリーン化税制について」(乗用車はおおむね15%重課・ハイブリッド車は対象外)・財務省「自動車重量税の概要」(13年超5,700円・18年超6,300円/0.5t・年)・国土交通省「2026年5月1日からの自動車重量税の税額表」(軽自家用2年: 13年経過8,200円・18年経過8,800円)

自動車税の重課には注意点が2つあります。1つ目は、13年超の車は2019年9月30日以前の登録なので、旧税率(1.5〜2.0Lで39,500円)に約15%を掛けることです。新税率36,000円の15%増ではありません。2つ目は、ハイブリッド車は重課の対象外で、13年を超えても自動車税は上がらない点です。

軽自動車税の重課は12,900円で、10,800円からの増加は2,100円です。重量税も年800円しか上がりません。軽は古くなっても固定費がほとんど増えないので、1台を長く乗る人ほど普通車との差が年7万円台まで広がるでしょう。

年10,000kmで軽と1.5〜2.0Lの普通車を比べると、13年未満の差60,901円が13年超では73,801円です。整備費も古い車ほど増えますが、こちらはクラスに関係なく車の状態しだいです。

車の維持費の差が車両価格差を何年で埋めるか|軽と普通車の損益分岐の計算

維持費の差で車両価格の差を取り返す年数は、価格差÷年間の維持費の差で出ます。年間の差は距離を変えてもほぼ動かないので、自分が乗る年数を掛ければ、いくらまでの価格差なら埋まるかがわかります。

維持費の差×年数で埋められる車両価格差(年10,000km・13年未満・2026年9月時点)

比較年間の差(円)5年で埋まる価格差7年で埋まる価格差10年で埋まる価格差
軽 と コンパクトカー 1.0〜1.5L23,777約11.9万円約16.6万円約23.8万円
軽 と 普通車 1.5〜2.0L60,901約30.5万円約42.6万円約60.9万円
軽 と 普通車 2.5〜3.0L86,867約43.4万円約60.8万円約86.9万円
コンパクトカー と 普通車 1.5〜2.0L37,124約18.6万円約26.0万円約37.1万円

出所: 本記事の年間シミュレーションの差額×年数。車両価格・下取り価格は車種と時期で変わるため含めていない

たとえば軽が普通車より40万円安いなら、年6.1万円の差で埋まるのは6.6年目です。逆に、7年で乗り換える人は、価格差が42.6万円を超えると普通車のほうが総額で安くなる計算になります。中古で価格差が小さい組み合わせほど、維持費の差が総額を決めます。

この計算には下取りや売却の額が入っていません。軽は中古の相場が下がりにくいと言われますが、車種と年式で大きく変わるので、自分の候補車の相場を見てから足してください。ローンを組むなら金利もクラスによらず価格に比例して増えます。

維持費の差で価格差が埋まる年数の出し方

  • 軽と普通車、総額で安いのはどっち?
  • 1候補2台の車両価格の差を出す新車なら見積の支払総額、中古なら乗り出し価格の差。下取り予定額があれば引いておく
  • 2年間の維持費の差を表から取る軽とコンパクト約2.4万円・軽と1.5〜2.0L約6.1万円・軽と2.5〜3.0L約8.7万円(駐車場代は同額なので差に入れない)
  • 3価格差÷年間の差=埋まる年数40万円÷6.1万円=6.6年。乗る予定年数より短ければ安いほうが総額でも安い
  • 413年を超えて乗るなら差を年7.4万円に置き換える軽は重課がほぼ無く、普通車は年1.5万円以上増えるため

図:距離は答えを変えない。変えるのは価格差と乗る年数。

車の維持費を軽自動車と普通車で比較するときに動かない前提と動く前提|駐車場・任意保険・距離

ここまでの表で動かしていない前提が3つ、動かすと答えが変わる前提が3つあります。自分の条件に近づけるときは、動く3つだけを入れ替えてください。

比較の前提を「動かない」と「動く」に分ける

前提動く/動かない理由と扱い方
駐車場代動かない4クラスとも同じ額。差の計算からは外し、自分の額を全クラスに足す
税金・自賠責動かない国と都道府県が額を決める。同じクラスならどこで払っても同じ
整備・消耗品ほぼ動かない家計調査の世帯平均70,239円を共通で置いた。大きい車ほどタイヤ代は上がる
任意保険の条件動く年齢・等級・車両保険の有無で差が数万円動く。平均の差2.4万円は同条件だと縮む
走行距離動く5,000km増えるごとに約5.5〜6.3万円増える。クラスの差より大きい
乗る年数動く13年超で普通車の固定費が1.5万円以上増える。長く乗るほど軽の差が広がる

任意保険は、同じ人が同じ補償で見積もれば、軽と普通車の差は平均の差より小さくなります。平均の差には、軽に乗る人と普通車に乗る人の年齢や車両保険の付け方の違いが混ざっているためです。自分の候補車で見積を取り、その差を表の任意保険の行に入れ替えると精度が上がります。

走行距離を減らすと、クラスに関係なく維持費は下がります。年5,000kmを下回るなら、所有を続けるより月額の固定費に置き換える選択肢も比べてみてください。カーリースが総額で得か損かは、月額に含まれる費目が契約で違うため、「カーリースは買うより損か得か・5年で計算する収支シミュレーション」で5年の総額を並べています。

2026年11月1日以降に始まる自賠責は、軽が年560円、普通車が年455円の増加です。差は105円しか動かないので、この記事の比較の結論は改定後も変わりません。ガソリン単価は動きますが、単価が10円動いても年10,000kmで約7,000円で、しかも4クラスに同じ向きで効くため差はほとんど変わりません。

よくある質問

Q1:軽自動車と普通車の維持費は年間でいくら違いますか?

年10,000km・駐車場代なしで、軽263,816円と1.5〜2.0Lの普通車324,717円の差は年60,901円です(2026年9月時点)。任意保険は料率機構の用途車種別平均で置いています。内訳は自動車税25,200円・重量税13,100円・任意保険24,208円で、燃料代は普通車のほうが1,662円安く出ます。2.5〜3.0Lの普通車との差は年86,867円です。

Q2:軽自動車の維持費は月々いくらですか?

駐車場代なしで、年5,000kmなら月約17,000円、年10,000kmなら月約22,000円、年15,000kmなら月約27,000円です(2026年9月時点)。内訳は固定費73,929円、燃料代(14.2km/L・169.9円/L)、整備・消耗品70,239円を12で割った額です。駐車場代を月1万円払うなら、そのまま1万円を足してください。

Q3:軽自動車とコンパクトカーの維持費はどちらが安いですか?

軽自動車のほうが年約2.4万円安いです(年10,000km・2026年9月時点)。差は自動車税19,700円と重量税9,000円で生まれます。燃料代は自工会2025年度調査の実燃費(軽14.2km/L・大衆車15.4km/L)で計算すると、コンパクトカーのほうが年9,323円安いです。距離が増えるほど差は縮み、年15,000kmでは約1.9万円まで小さくなります。

Q4:軽自動車の維持費は13年を超えるとどれくらい上がりますか?

軽自動車税が10,800円から12,900円、重量税が年3,300円から4,100円になり、合計で年2,900円の増加です。1.5〜2.0Lの普通車は自動車税が旧税率39,500円の約15%増で約45,400円になります。重量税も年16,400円から22,800円に上がり、合計で年15,800円の増加です。13年を超えると軽と普通車の差は年約7.4万円まで開くでしょう。

Q5:軽自動車と普通車の維持費の差で、車両価格の差は何年で埋まりますか?

価格差÷年間の維持費の差で出ます。軽と1.5〜2.0Lの普通車なら年60,901円の差なので、価格差30万円は約4.9年、40万円は約6.6年、60万円は約9.9年で埋まります。走行距離を変えてもこの年数はほとんど動きません。13年を超えて乗るなら差を年約7.4万円に置き換えて計算してください。

Q6:車の維持費の比較で、走行距離はどの行を見ればいいですか?

自工会の2025年度調査では、主運転者の月間走行距離は平均345kmで、月300km以下が61%です。年に直すと約4,100kmなので、多くの人は年5,000kmの行が近いです。通勤や送迎で毎日使う人は年10,000km、片道20km以上の通勤や週末の遠出が多い人は年15,000kmの行を見てください。

参考にした一次資料

まとめ:車の維持費の差は距離でなく「クラスと年数」で決まる

車の維持費を軽自動車・コンパクトカー・普通車で同じ前提で並べると、年10,000km・駐車場代なしで軽263,816円、コンパクトカー287,593円です。普通車は1.5〜2.0Lで324,717円、2.5〜3.0Lで350,683円になります(2026年9月時点)。軽と1.5〜2.0Lの差は年60,901円で、走行距離を5,000kmにしても15,000kmにしても6.0〜6.2万円のまま動きません。

差の正体は自動車税・重量税・任意保険の固定費で、燃料代はほとんど差になりません。自工会の実燃費ではコンパクトカーのほうが軽より良い数字が出ているほどです。差を広げるのは年数で、13年を超えると軽は年2,900円、普通車は年1.5万円以上増えます。

買う車を迷っているなら、候補2台の価格差を年間の差で割ってください。軽と1.5〜2.0Lなら7年で約42.6万円、10年で約60.9万円までの価格差が維持費で埋まります。それより価格差が大きいなら、維持費の安さでは取り返せない計算になります。

この記事のまとめ

  • 4クラスの固定費(年)は軽73,929円・コンパクトカー107,029円・普通車1.5〜2.0L 136,492円・普通車2.5〜3.0L 154,592円(2026年9月時点・任意保険は料率機構の用途車種別平均)
  • 年10,000km・駐車場代なしの年間は軽263,816円・コンパクト287,593円・普通車324,717円・普通車2.5〜3.0L 350,683円。月々は約2.2万・2.4万・2.7万・2.9万円
  • 距離が5,000km増えるごとに全クラス約5.5〜6.3万円増える。クラス間の差は距離で動かず、軽と1.5〜2.0Lは6.0〜6.2万円のまま
  • 差の内訳は自動車税25,200円・重量税13,100円・任意保険24,208円。燃料代は実燃費(軽14.2・小型車14.4・大衆車15.4km/L)で差にならない
  • 13年超で軽は+2,900円、コンパクト+13,900円、普通車+15,800〜16,600円。軽と1.5〜2.0Lの差は年約7.4万円に広がる。旧税率×約15%で計算し、ハイブリッド車は重課なし
  • 価格差÷年間の差=埋まる年数。軽と1.5〜2.0Lなら5年30.5万・7年42.6万・10年60.9万円が上限
  • 駐車場代・税金・自賠責は動かない前提。任意保険の条件・走行距離・乗る年数を自分の値に入れ替えると精度が上がる
  • 2026年11月1日始期の自賠責改定で差は105円しか動かず、比較の結論は変わらない

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免責事項

※本記事は総務省・財務省・国土交通省・資源エネルギー庁の公表資料、損害保険料率算出機構「自動車保険の概況」、日本自動車工業会「2025年度乗用車市場動向調査」、総務省家計調査(2025年)をもとにした試算です(2026年9月時点)。税額・料率・手数料は制度改正で変わり、自賠責保険料は2026年11月1日始期の契約から改定されます。任意保険料は年齢・等級・車種・補償内容・保険会社で大きく異なり、本記事の用途車種別平均は目安です。燃費は自工会調査の自己申告値の平均、整備費は世帯平均で、実際の額は車種・車の状態・走行のしかた・地域で変わります。車両価格・下取り価格は含めていません。契約前に各保険会社の公式サイト・見積で条件をご確認ください。

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この記事を書いた人

家族でヴォクシーに乗っている、ごく普通の会社員のSaitoです。きっかけは、夜の高速道路で追突された事故でした。保険会社のフリーダイヤルに、15分間つながらなかった。あの時間の長さで、保険は契約書のスペックではなく、いざという場面での対応力で選ぶものだと痛感しました。

それから、主要な自動車保険を10社以上、実際に契約しては乗り換えて、対応を比べてきました。CMで見る「満足度が高い」という数字と、夜間のオペレーターやレッカー手配の速さは、必ずしも一致しません。このサイトでは、事故対応やロードサービス、弁護士特約の使いどころなど、カタログでは分からない部分を、家族を持つドライバーの目線でまとめています。

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