車検証の再発行は、紛失・盗難・汚損のときに、使用者が車のナンバーを管轄する運輸支局(普通車)か軽自動車検査協会(軽自動車)の窓口で受ける手続きです。手数料は2026年4月1日から450円で、書類がそろえばその日のうちに新しい車検証を受け取れます。オンラインでは申請できず、再発行までは車を運転しないのが原則です。
この記事でわかること
- 車検証の再発行(法律上は「再交付」)を誰が・どこで受けるか。ローン中で所有者がディーラーでも使用者が申請できる根拠(道路運送車両法70条)
- 普通車と軽自動車の必要書類の2表(申請書の様式番号・手数料納付書・本人確認書類・委任状/申請依頼書)と、印刷して持ち込むときの用紙の決まり
- 理由書の書き方。関東運輸局の様式にある項目と例文、「申請書の事由欄で足りる支局」と「代理人なら理由書が要る支局」の違い
- 手数料450円(2026年4月1日改定・改定前350円)と、検査標章(ステッカー)も一緒になくしたときの400円
- 電子車検証(2023年1月〜普通車・2024年1月〜軽自動車)をなくした・濡らした・洗濯したときに、再交付が要るものと要らないもの
- 再発行にかかる時間と受付時間、再発行までの運転の可否(66条・109条)、自賠責保険証明書や住所変更との順番
一次資料: e-Gov法令検索「道路運送車両法」(参照)/国土交通省「車検証の再交付を受けるためには」(参照)/国土交通省「登録・検査手数料一覧表」令和8年4月1日現在(参照)/関東運輸局「自動車検査証再交付」(参照)/軽自動車検査協会「自動車検査証(車検証)の再交付」(参照)/電子車検証特設サイト「よくあるご質問」(参照)
先に結論から
車検証の再発行は、使用者が、車検証に載っている「使用の本拠の位置」を管轄する窓口で申請します。普通車は運輸支局か自動車検査登録事務所、軽自動車は軽自動車検査協会の事務所・支所です。ナンバープレートの地名がそのまま管轄の目印になります。
持ち物は、普通車なら申請書(第3号様式)・手数料納付書に貼る450円の印紙・本人確認書類の3点が土台です。紛失なら理由書か申請書の事由欄への記入が加わり、代理人が行くなら委任状も要ります。軽自動車は申請書(軽第3号様式)と手数料450円で、代理人のときは申請依頼書です。
車検証を備え付けずに運転すると50万円以下の罰金の対象になります(道路運送車両法66条1項・109条9号)。窓口へは電車やバス、家族の車で行き、再発行が済んでから自分の車に戻すのが安全です。
この記事が扱う範囲
- 扱うのは自動車検査証(車検証)そのものの再交付です。紛失・盗難・汚損・電子車検証のICタグ破損で、同じ内容の車検証をもう一度受け取る手続きを一本にまとめています
- ナンバープレートをなくしたときの番号変更と理由書は車のナンバー変更はどうやる?、委任状の記入欄ごとの書き方は車の名義変更の委任状の書き方が本体です
- 手数料は国土交通省「登録・検査手数料一覧表」(令和8年4月1日現在)と軽自動車検査協会(2026年4月1日更新)の額で、本文に時点を添えています。書類の細かな運用は支局で差があるため、関東運輸局と東北運輸局(青森)の案内で違いを示しました
車検証の再発行とは|紛失・盗難・汚損で受ける「再交付」と、申請できるのは使用者
車検証の再発行とは、車検証が滅失・き損・識別困難になったときに、使用者が同じ内容の車検証をもう一度交付してもらう手続きです。法律上の名前は「再交付」で、道路運送車両法70条が根拠になります。
車検証の再発行に関わる条文(道路運送車両法・e-Gov法令検索・2026年9月時点)
| 条文 | 内容 | 再発行でどう効くか |
|---|---|---|
| 70条 | 自動車の使用者は、自動車検査証が滅失し、き損し、識別が困難になった場合に再交付を受けることができる | 申請人は「使用者」。ローン中で所有者欄がディーラーや信販会社でも、使用者が自分の判断で申請できる |
| 66条1項 | 自動車は、自動車検査証を備え付け、検査標章を表示しなければ運行の用に供してはならない | 車検証が手元にない車は、公道を走らせてはいけない状態 |
| 109条9号 | 66条1項に違反して自動車検査証を備え付けずに運行した者は50万円以下の罰金 | 再発行までの運転を避ける理由 |
| 69条 | 解体・抹消などのときは15日以内に車検証を返納 | 廃車や一時抹消と同時なら、再交付を挟まず抹消の申請で足りる(東北運輸局青森) |
出所: e-Gov法令検索「道路運送車両法」第66条・第69条・第70条・第109条/東北運輸局 青森運輸支局「自動車検査証再交付」(抹消登録時の再交付手続きは不要)
「滅失」は紛失や盗難、「き損」は破れや汚れ、「識別困難」は文字がにじんで読めない状態です。どの場合も、申請するのは使用者です。所有者がディーラーや信販会社になっている車でも、所有者の委任状は要りません。
再発行までは運転しない。車検証のない車で窓口へ向かわない
車検証の備付けは66条1項の義務で、破ると109条9号の罰金の対象になります。窓口が遠くても、自分の車で行かず、公共交通か家族の車で向かうのが安全です。
コピーを積んでおけば足りる、という運用はありません。車検証は原本を備え付けるものなので、なくしたと気づいた日に再交付の準備を始めます。
車検証の再発行はどこでする|普通車は運輸支局・軽自動車は軽自動車検査協会
車検証の再発行の窓口は、普通車が運輸支局または自動車検査登録事務所、軽自動車が軽自動車検査協会の事務所・支所・分室です。どちらも「使用の本拠の位置」を管轄する所に限られ、最寄りの窓口ではありません。
車検証の再発行の窓口と申請方法(国土交通省・軽自動車検査協会・2026年9月時点)
| 項目 | 普通車(登録自動車) | 軽自動車 |
|---|---|---|
| 窓口 | 使用の本拠の位置を管轄する運輸支局・自動車検査登録事務所 | 使用の本拠の位置を管轄する軽自動車検査協会の事務所・支所・分室 |
| 管轄の見分け方 | ナンバーの地名(品川・多摩・横浜など)が管轄の表示名 | 同じくナンバーの地名 |
| オンライン(OSS) | 不可。OSSの手続一覧に再交付は無い | 不可 |
| 郵送 | 不可(窓口で本人確認をして交付) | 不可 |
| 手数料 | 450円(検査登録印紙を手数料納付書に貼る) | 450円(1件につき) |
| 受付 | 平日の業務時間内(関東運輸局の支局等の対応時間は8:30〜12:00・13:00〜17:15) | 平日の業務受付時間内 |
出所: 国土交通省「車検証の再交付を受けるためには」・軽自動車検査協会「自動車検査証(車検証)の再交付」(2026年4月1日更新)・自動車保有関係手続のワンストップサービス(申請できる手続の一覧に再交付なし)・関東運輸局「支局・事務所とお問い合わせ先」(PDF)
関東運輸局の本局(横浜第二合同庁舎)では手続きできない、と案内に明記されています。運輸局と運輸支局は別の建物なので、行き先は「支局」か「自動車検査登録事務所」です。
管轄はナンバーの地名で決まる。引っ越し後に住所変更をしていない車は前の管轄へ
関東運輸局の一覧では、品川ナンバーは東京運輸支局、多摩ナンバーは多摩自動車検査登録事務所、横浜ナンバーは神奈川運輸支局が管轄です。ナンバーの地名を見れば、行き先で迷うことはありません。
引っ越しのあとに住所変更をしていない車は、今の車検証に載っている前の住所の管轄で再交付を受けます。軽自動車検査協会のFAQは「現在の車検証上の使用の本拠の位置の管轄事務所で再交付し、その後に引っ越し後の管轄事務所で住所変更」と順番を示しています。住所変更そのものの書類と費用は車の住所変更はどうやる?にまとめてあるので、そちらをご覧ください。
電話で聞くなら支局の番号+ガイダンス「037」
関東運輸局の各支局・事務所の電話は、050-5540で始まる番号です。音声ガイダンスのあとに「037」を押すと、登録関係(名義変更・住所変更・廃車・車検証再交付など)のオペレーターにつながります。対応時間は平日8:30〜12:00と13:00〜17:15です(関東運輸局PDF)。窓口へ行く前に、理由書の要否と受付時間を確かめておくと一度で済みます。
車検証の再発行は、普通車と軽自動車で窓口と書類がこう分かれる
- 窓口
- ナンバーを管轄する運輸支局・自動車検査登録事務所
- 申請書
- OCR第3号様式+手数料納付書
- 手数料
- 450円の検査登録印紙(2026年4月1日〜)
- 紛失のとき
- 理由書、または申請書の事由欄に理由を記入(関東)
- 代理人
- 使用者の委任状+代理人の本人確認書類
- 窓口
- ナンバーを管轄する軽自動車検査協会の事務所・支所・分室
- 申請書
- 軽第3号様式
- 手数料
- 450円(1件につき・2026年4月1日〜)
- 紛失のとき
- 理由書の欄は無い。汚損した車検証があれば提出
- 代理人
- 申請依頼書(委任状の代わり・認印不要)
図:申請人はどちらも「使用者」。オンライン(OSS)と郵送は両方とも不可で、窓口交付だけ。
車検証の再発行の必要書類|普通車は3点+理由書・委任状、軽自動車は申請書と申請依頼書
車検証の再発行に必要なものは、普通車が申請書・手数料納付書・本人確認書類の3点を土台に、状況で理由書と委任状が加わる形です。軽自動車は申請書1枚が土台で、代理人なら申請依頼書が加わります。
普通車の車検証の再発行の必要書類(国土交通省・関東運輸局・2026年9月時点)
| 書類 | 誰が用意 | 要るとき | 入手先・注意 |
|---|---|---|---|
| 自動車検査証再交付申請書(OCR第3号様式) | 使用者 | 常に | 窓口で配付。国交省サイトのPDFを印刷して持ち込んでもよい |
| 手数料納付書 | 使用者 | 常に | 450円の検査登録印紙を貼る。印紙は支局・事務所の近くで販売 |
| 本人確認書類 | 窓口へ行く人 | 常に(提示) | 運転免許証・マイナンバーカード・健康保険証・パスポート・在留カード・特別永住者証明書など、氏名と住所が分かるもの |
| 理由書 | 使用者 | 紛失・盗難のとき | 関東運輸局は申請書の「申請又は請求の事由」欄に理由を書けば添付不要。青森は代理人が申請するとき使用者の理由書が要る |
| 自動車検査証(今の車検証) | 使用者 | き損・識別困難で手元にあるとき | 汚れて読めない車検証を窓口へ提出する |
| 委任状 | 使用者 | 代理人が行くとき | 申請書に使用者の記名があれば不要(国交省・関東運輸局) |
出所: 国土交通省「車検証の再交付を受けるためには」(提出書類4点・提示書類)・関東運輸局「自動車検査証再交付」(印紙450円・事由欄の記入例・本人確認)・東北運輸局 青森運輸支局「自動車検査証再交付」(代理人申請のときの理由書)
印鑑は要りません。申請書は記名で足り、実印も印鑑証明書も不要です。本人確認は「窓口へ行く人」のものなので、家族が代理で行くなら家族の免許証を持っていきます。
軽自動車の車検証の再発行の必要書類(軽自動車検査協会・2026年4月1日更新)
| 書類 | 誰が用意 | 要るとき | 入手先・注意 |
|---|---|---|---|
| 自動車検査証再交付申請書(軽第3号様式) | 使用者 | 常に | 協会サイトからダウンロード、または事務所・支所の窓口で入手 |
| 手数料450円 | 使用者 | 常に | 1件につき450円を窓口で納める |
| 自動車検査証(今の車検証) | 使用者 | 毀損などで提出できるとき | 汚れた車検証があれば提出 |
| 申請依頼書 | 使用者 | 使用者以外の人が手続きするとき | 普通車の委任状にあたる書類 |
出所: 軽自動車検査協会「自動車検査証(車検証)の再交付」(必要書類3点・申請手数料450円・使用の本拠の位置を管轄する事務所)
軽自動車の案内には理由書の項目がありません。紛失のときは、申請書と手数料だけで窓口へ行けます。汚損した車検証が手元にあるなら、それも持っていってください。
申請書を家で印刷するなら、A4の白い紙にレーザープリンタで
OCR様式は機械で読み取るため、国土交通省が用紙と印刷の条件を決めています。A4の白色コピー用紙に、印刷設定「実際のサイズ」で、レーザープリンタから直接印刷します。インクジェットは読み取りに影響するため遠慮するよう案内があり、印刷したものをコピーした紙は使えません。
裏面に何も書かないこと、必要以上に折らないことも条件です。記入は枠からはみ出さないように大きめの字で書きます。心配なら、窓口で配付されている用紙をもらってその場で書くのが確実です。
出所: 国土交通省「OCRシート等申請様式」(用紙・印刷・記載の注意)
代理人に頼むとき|普通車は委任状、軽自動車は申請依頼書
家族や販売店、行政書士が代わりに行くときは、普通車なら使用者の委任状を添えるのが基本です。関東運輸局と国土交通省のどちらも、申請書に車検証どおりの使用者の記名があれば委任状は不要としています。用意するなら、受任者欄に窓口へ行く人、委任者欄に使用者を書き、車台番号は車検証や自動車検査証記録事項を見て写します。記入欄ごとの書き方は車の名義変更の委任状の書き方と同じです。
軽自動車は委任状の代わりに「申請依頼書」を出します。実印や印鑑証明書は要りません。代理人の本人確認書類は、普通車の窓口では代理人のものを提示します。
車検証の再発行の理由書の書き方|関東の様式にある項目と例文・支局で扱いが違う
理由書は、紛失や盗難で今の車検証を返納できない理由を使用者が申し立てる書面です。関東運輸局は、申請書の事由欄に理由を書けば理由書を添付しなくてよいと案内しています。一方、青森運輸支局は代理人が申請するときに使用者の理由書を求めていて、扱いは支局ごとに違うのが実態です。
理由書【遺失又は紛失】の記入項目(関東運輸局 別添2・2026年9月時点)
| 項目 | 書くこと | 記入例 |
|---|---|---|
| 宛名 | 「運輸支局長 殿」の定型 | 印字済み |
| 何をするにあたり | 再交付を受ける手続き名 | 「自動車検査証の再交付を」 |
| 自動車登録番号又は車両番号 | ナンバー | 品川 300 あ 12-34 |
| 車台番号 | 自動車検査証記録事項や保険証券の記載を写す | ZRR80-1234567 |
| なくした物のチェック欄 | □ナンバープレート □自動車検査証 □軽自動車届出済証 | 「自動車検査証」に✓ |
| 遺失又は紛失した場所・状況・捜索内容 | いつ・どこで・どう探したか | 「令和8年9月10日、自宅の書類整理中に紛失に気づいた。車内・自宅・勤務先を捜索したが発見できず」 |
| 遺失又は紛失年月日 | 気づいた日でよい | 令和8年9月10日 |
| 届出警察署名・届出年月日・受理番号 | 遺失届や盗難届を出した警察署と受理番号 | ◯◯警察署・令和8年9月11日・第◯◯号 |
| 届出が受理されなかった場合の理由 | 該当するときだけ | — |
| 日付・住所・氏名 | 使用者の住所と氏名 | 車検証どおりの表記 |
出所: 関東運輸局「理由書【遺失又は紛失】」(別添2・PDF)
この様式には「発見された場合は速やかに返納する」「本件で事故や他者への損害が生じた場合は一切の責任を負う」という誓約文が印字されています。書くのは事実だけで、文章を考える必要はありません。項目を埋めれば形になります。
申請書の事由欄で済ませるときの例文
関東運輸局が示す事由欄の記入例は、次の一文です。
「紛失のため。紛失した車検証を発見したら直ちに返納します。」
事由欄に書くのは、この一文で十分です。盗難なら「盗難のため」、汚損で車検証を提出するなら「き損のため」と書き、今の車検証を一緒に出します。
警察への届出は「要る支局と要らない支局」がある
関東運輸局の理由書には届出警察署名と受理番号の欄がありますが、「届出が受理されなかった場合はその理由」の欄もあります。つまり届出が無くても理由書は出せます。ただし盗難のときは、車検証を悪用されたときの証拠として盗難届を出しておく意味があります。
ナンバープレートを一緒になくした場合は、車検証の再交付と別に「番号変更」の申請が要り、こちらは理由書の中身が変わります。車のナンバー変更はどうやる?で届出警察署名と受理番号の書き方を分けて説明しているので、そちらを参照してください。
車検証の再発行で理由書が要るかは、3つの順で決まる
- 理由書を書いて持っていく必要がある?
- 1軽自動車か軽自動車検査協会の必要書類に理由書は無い。申請書(軽第3号様式)と手数料450円で足りる
- 2今の車検証を提出できるか(き損・識別困難)汚れた車検証を窓口へ出すなら、理由は「き損のため」で足り、紛失の理由書は要らない
- 3紛失・盗難で、誰が窓口へ行くか関東は申請書の事由欄に「紛失のため。発見したら直ちに返納します」で足りる。青森は代理人が行くとき使用者の理由書が要る。支局に電話で確かめる
図:迷うなら関東運輸局の別添2を印刷して埋めておく。要らなければ出さないだけで済む。
車検証の再発行の費用|手数料450円(2026年4月1日改定)と検査標章400円・代行費用
車検証の再発行の費用は、手数料450円です。国土交通省の「登録・検査手数料一覧表」(令和8年4月1日現在)で「自動車検査証 再交付 450円」と定められ、軽自動車検査協会も同じ450円です。改定前は350円でした。
再交付にかかる手数料(国土交通省 登録・検査手数料一覧表 令和8年4月1日現在・軽自動車検査協会 2026年4月1日更新)
| 手続き | 普通車(検査登録印紙) | 軽自動車(協会の申請手数料) | 補足 |
|---|---|---|---|
| 自動車検査証の再交付 | 450円 | 450円 | 改定前は350円。古い案内や記事は旧額のまま |
| 検査標章(ステッカー)の再交付 | 400円 | 400円 | 車検証と一緒になくしたときに追加。軽は車検証の原本が必要 |
| 自動車予備検査証・限定自動車検査証の再交付 | 400円 | — | 一般の車には関係しない |
| ナンバープレートの再交付(番号変更) | 手数料無料+プレート代 | プレート代 | 別手続き。ナンバー変更の記事で扱う |
出所: 国土交通省「登録・検査手数料一覧表」(令和8年4月1日現在・PDF)・軽自動車検査協会「検査標章(ステッカー)の再交付」(1件につき400円・車検証の原本が必要)
普通車は、手数料納付書に450円分の検査登録印紙を貼って納めます。印紙は支局や自動車検査登録事務所の近くの販売所で買えます(関東運輸局)。軽自動車は協会の窓口で450円を納める形で、印紙は使いません。
代行費用は業者ごと。手数料450円の外にかかる
ディーラーや行政書士に頼むと、手数料450円の外に代行費用がかかります。額は業者ごとに決まっていて公的な定めはないため、見積もりで確かめてください。自分で行けば450円と交通費だけで済みます。
古い記事や案内には「350円」が残ったままです。2026年4月1日以降に窓口へ行くなら450円の印紙を用意し、350円分しか買っていなければ100円分を買い足します。
電子車検証の再発行|A6のICタグ付き本体は再交付・「自動車検査証記録事項」は印刷し直すだけ
電子車検証をなくしたときも、A6サイズのICタグ付きの本体は、紙の車検証と同じ手続きで再交付を受けます。普通車は2023年1月4日以降、軽自動車は2024年1月4日以降に交付される車検証が電子車検証です。
電子車検証まわりで「なくした・壊した」ときの扱い(電子車検証特設サイト・軽自動車検査協会・2026年9月時点)
| なくした・壊したもの | 扱い | 出所 |
|---|---|---|
| 電子車検証の本体(A6・ICタグ付き) | 再交付が必要。手数料450円 | 国土交通省・軽自動車検査協会 |
| 自動車検査証記録事項(A4の紙) | 再交付は不要。車検証閲覧アプリでPDFを出すか、運輸支局等の印刷端末で印刷 | 電子車検証特設サイトFAQ |
| ICタグを切り取ってしまった | 無効な車検証になる。再交付 | 電子車検証特設サイトFAQ |
| 水に濡れた | 風通しの良い室内で自然乾燥。電子レンジは発火のおそれがあり禁止 | 電子車検証特設サイトFAQ |
| 洗濯機に入れた | 券面が溶けて読めない・ICタグが壊れたら再交付 | 電子車検証特設サイトFAQ |
| 再交付した事実の記録 | 2024年1月以降の再交付はICタグに「再交付」と記録(2023年12月までは備考欄に印字) | 軽自動車検査協会FAQ 4-004 |
出所: 電子車検証特設サイト「よくあるご質問」(電子化の開始日・記録事項の入手方法・ICタグ切り取り・水濡れ・洗濯)・軽自動車検査協会「Q4-004 再交付した場合、紛失した旨の情報は記載されるか」・同「Q6-005 車検証の電子化時期」(令和6年1月4日以降)
電子車検証の券面には有効期間や所有者の住所が載っていません。それらはICタグに入っていて、車検証閲覧アプリ(スマートフォンのiOS・Android、PCはWindowsとICカードリーダ)で読みます。本体をなくすとアプリでも読めなくなるため、再交付を急ぐ理由はここにあります。
「自動車検査証記録事項」だけをなくしたなら、窓口へ行かなくてよい
電子車検証と一緒に渡されるA4の「自動車検査証記録事項」は、券面に無い情報を紙で確認するための補助書面です。特設サイトのFAQは「車両運行時に自動車に備え付ける義務はありません」と明記しています。
なくしたときは、車検証閲覧アプリからPDFをダウンロードするか、運輸支局等の印刷端末で印刷します。窓口での配布は、券面の記載事項に変更がない手続きが2025年12月末、それ以外の手続きが2027年12月末で終わる予定です。
電子車検証で「なくした物」によって、やることはこう分かれる
- 電子車検証まわりの書類をなくした・壊した
- A6のICタグ付き本体をなくした・洗濯した・ICタグを切った再交付。管轄の運輸支局等(軽は軽自動車検査協会)へ申請書+450円。再交付までは運転しない
- A4の「自動車検査証記録事項」だけをなくした再交付は不要。車検証閲覧アプリでPDFを出すか、運輸支局等の印刷端末で印刷。備付け義務も無い
- 本体が水に濡れた(まだ読める)室内で自然乾燥。電子レンジは禁止。乾いてICタグが読めれば再交付は不要、読めなければ再交付
図:再交付が要るのは「本体」だけ。記録事項は何度でも印刷できる。
車検証の再発行にかかる時間と手続きの順番|当日交付・受付は平日・自賠責証明書と住所変更
車検証の再発行は、窓口で書類が受理されれば、その場で新しい車検証が交付されます。郵送やオンラインの受け取りは無く、日数を待つ手続きではありません。時間がかかるのは、申請書の記入と窓口の順番待ちの部分です。
車検証の再発行を1日で終える段取り(2026年9月時点)
| 順 | やること | 補足 |
|---|---|---|
| 1 | 車検証の使用の本拠の位置から管轄の窓口を確かめる | ナンバーの地名。引っ越し後に住所変更していないなら前の管轄 |
| 2 | 車台番号を控える | 自動車検査証記録事項・自賠責保険証明書・保険証券・ディーラーの控えに記載 |
| 3 | 盗難なら警察へ届出(受理番号を控える) | 紛失は届出が無くても理由書は出せる(関東の様式に「受理されなかった場合の理由」欄) |
| 4 | 申請書・本人確認書類・(普通車)印紙450円・(紛失)理由書・(代理人)委任状か申請依頼書を持って平日の受付時間に行く | 関東運輸局の支局等の対応時間は8:30〜12:00・13:00〜17:15 |
| 5 | 車検証以外になくした物を確かめる | 自賠責保険証明書は保険会社で再発行。検査標章は同じ窓口で400円 |
| 6 | 再交付が済んでから、住所変更や名義変更などの本来の手続きへ | 軽自動車検査協会FAQ 2-019: 再交付→住所変更の順 |
出所: 関東運輸局「支局・事務所とお問い合わせ先」(PDF)(対応時間・ガイダンス037)・軽自動車検査協会「Q2-019 住所変更をしたいが車検証を紛失した」
車検証と一緒になくしやすいのは自賠責保険証明書
車検証はダッシュボードの車検証入れに、自賠責保険証明書と検査標章の控えと一緒に入れている人が多いはずです。自賠責保険証明書の再発行は保険会社(代理店)の窓口で、運輸支局ではありません。自賠責保険証明書にも携帯の義務があり、無い状態で運転すると30万円以下の罰金の対象です。車検のときに要る書類の全体は車検の必要書類は何点?で、なくしたときの再発行先と一緒に表にしています。
車検・名義変更・売却の直前に気づいたら、再交付を先に済ませる
継続検査(車検)、名義変更、住所変更、売却、廃車のどれも、申請に車検証が要ります。車検の期限が迫っているときは、再交付を先に受けてから車検に出す順番です。売却なら、買取店に「車検証は再交付中」と伝えたうえで、再交付を受けてから引き渡します。
唯一の例外は廃車です。永久抹消や一時抹消と同時なら、青森運輸支局の案内どおり再交付を挟まずに抹消の申請で足ります。返納できない車検証は、関東の理由書(別添2)にある「自動車検査証」のチェック欄で申し立てる形です。
よくある質問
Q1:車検証の再発行はどこでできますか?最寄りの運輸支局でもいいですか?
最寄りでは受けられません。車検証に載っている「使用の本拠の位置」を管轄する窓口で、普通車は運輸支局か自動車検査登録事務所、軽自動車は軽自動車検査協会の事務所・支所・分室です。ナンバープレートの地名(品川・多摩・横浜など)が管轄の目印になります。オンライン(OSS)の手続一覧に再交付は無く、郵送も受け付けていないため、窓口へ行きます。
Q2:車検証の再発行に必要なものは何ですか?印鑑は要りますか?
普通車は3点が土台です。自動車検査証再交付申請書(OCR第3号様式)、450円の検査登録印紙を貼った手数料納付書、窓口へ行く人の本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)を用意します。紛失なら理由書か申請書の事由欄への記入、汚損なら今の車検証、代理人なら委任状が加わります。軽自動車は申請書(軽第3号様式)と手数料450円で、代理人のときは申請依頼書です。印鑑は普通車も軽自動車も要りません。
Q3:車検証の再発行の理由書はどう書けばいいですか?警察の届出は必要ですか?
関東運輸局の様式(別添2)は、ナンバー・車台番号・なくした物のチェック・紛失した場所と状況と捜索内容・紛失年月日・届出警察署名と受理番号・使用者の住所氏名を埋める形式です。発見したら返納する誓約文は印字済みです。関東運輸局では、申請書の事由欄に「紛失のため。紛失した車検証を発見したら直ちに返納します。」と書けば理由書を添付しなくてよいと案内しています。届出が受理されなかった場合の理由を書く欄があるので、届出が無くても申請自体は可能です。青森運輸支局のように代理人申請のとき使用者の理由書を求める支局もあるため、行く前に電話で確かめておいてください。
Q4:車検証の再発行の費用はいくらですか?350円と書いてある記事を見ました
450円です。国土交通省の「登録・検査手数料一覧表」(令和8年4月1日現在)で自動車検査証の再交付は450円、軽自動車検査協会も1件につき450円と定めています。改定前の額が350円で、2026年4月1日より前に書かれた案内や記事には旧額が残ったままです。検査標章(ステッカー)も一緒になくしたときは、再交付が別に400円かかります。ディーラーや行政書士に頼む代行費用は、この手数料の外に業者ごとに別です。
Q5:車検証の再発行を代理人に頼むには委任状が要りますか?
普通車は使用者の委任状が基本です。ただし国土交通省と関東運輸局は、申請書に車検証どおりの使用者の記名があれば委任状は不要と案内しています。窓口で提示する本人確認書類は、代理人自身の免許証などで足ります。軽自動車は委任状の代わりに「申請依頼書」を出し、実印や印鑑証明書は要りません。ローン中で所有者欄がディーラーや信販会社でも、申請するのは使用者なので所有者の委任状は要りません。
Q6:電子車検証をなくしたら再発行できますか?「自動車検査証記録事項」をなくした場合は?
A6サイズのICタグ付きの本体をなくしたときは、紙の車検証と同じ手続きで再交付を受けます(手数料450円)。ICタグを切り取った場合や、洗濯で券面が溶けたりICタグが壊れたりした場合も再交付です。水に濡れただけなら室内で自然乾燥させ、電子レンジで乾かすのは発火のおそれがあるため禁止されています。A4の「自動車検査証記録事項」だけをなくした場合は再交付が不要で、車検証閲覧アプリからPDFを出すか、運輸支局等の印刷端末で印刷します。備付け義務もありません。
Q7:車検証の再発行までの間、車を運転してもいいですか?何日かかりますか?
運転しないのが原則です。道路運送車両法66条1項は車検証を備え付けずに運行することを禁じ、違反は109条9号で50万円以下の罰金の対象になります。窓口へは公共交通か家族の車で向かいます。再交付は窓口で書類が受理されればその場で交付され、日数を待つ手続きではありません。受付は平日の業務時間内です(関東運輸局の支局等は8:30〜12:00・13:00〜17:15)。気づいた翌営業日に行けば、その日のうちに車検証は戻ります。
参考にした一次資料
- e-Gov法令検索「道路運送車両法」(66条1項 自動車検査証の備付けと検査標章の表示・69条 返納・70条 使用者は滅失・き損・識別困難のとき再交付を受けることができる・109条9号 66条1項違反は50万円以下の罰金)
- 国土交通省 自動車検査登録総合ポータルサイト「車検証の再交付を受けるためには」(提出書類=OCR第3号様式・手数料印紙を貼った手数料納付書・使用者の委任状(記名があれば不要)・き損の車検証/提示書類=運転免許証・マイナンバーカード・住民基本台帳カード・在留カード・特別永住者証明書など/使用の本拠の位置を管轄する運輸支局等)
- 国土交通省「登録・検査手数料一覧表」(令和8年4月1日現在・PDF)(自動車検査証 再交付450円・自動車予備検査証、限定自動車検査証 再交付400円・検査標章 再交付400円・変更登録500円ほか)
- 国土交通省「OCRシート等申請様式」(A4白色用紙・白色度80%以上・レーザープリント・インクジェットとコピーは不可・「実際のサイズ」で印刷・裏面記入不可・記載は枠内に大きめの字)
- 関東運輸局「自動車検査証再交付」(使用者が使用の本拠の位置を管轄する運輸支局・自動車検査登録事務所で手続き・本局では不可・第3号様式・事由欄の例「紛失のため。紛失した車検証を発見したら直ちに返納します。」・理由書添付なら記入不要・印紙450円と販売場所・委任状は記名があれば不要・本人確認書類の例)
- 関東運輸局「理由書【遺失又は紛失】」(別添2・PDF)(登録番号・車台番号・なくした物のチェック欄・遺失又は紛失した場所、状況及び捜索内容・紛失年月日・届出警察署名・届出年月日及び受理番号・受理されなかった場合の理由・発見時の返納と責任の誓約文)
- 関東運輸局「支局・事務所とお問い合わせ先」(PDF)(各支局の電話050-5540-20XX・ガイダンス037=登録関係(車検証再交付など)・対応時間 平日8:30〜12:00・13:00〜17:15・ナンバーの表示名と管轄区域)
- 東北運輸局 青森運輸支局「自動車検査証再交付」(使用者本人の申請書類・代理人申請のときは使用者の記名がある申請書または委任状と使用者の理由書・抹消登録時の再交付手続きは不要。掲載額は350円のまま「令和8年4月1日以降の手数料はこちら」と一覧表へ誘導)
- 軽自動車検査協会「自動車検査証(車検証)の再交付」(2026年4月1日更新・提出できる車検証・軽第3号様式・使用者以外は申請依頼書・申請手数料1件につき450円・使用の本拠の位置を管轄する事務所・支所・分室・業務受付時間内)
- 軽自動車検査協会「検査標章(ステッカー)の再交付」(2026年4月1日更新・1件につき400円・車検証の原本が必要・軽第3号様式・申請依頼書)
- 軽自動車検査協会 FAQ「Q4-002 車検証を紛失したのですが、再交付できますか」・「Q4-004 再交付した場合、紛失した旨は記載されるか」(令和5年12月末までは備考欄に「再交付」・令和6年1月以降はICタグに記録)・「Q2-019 住所変更をしたいが車検証を紛失した」(現在の車検証上の使用の本拠の位置の管轄で再交付→引越し後の管轄で住所変更)・「Q6-005 車検証の電子化時期」(令和6年1月4日以降)
- 電子車検証特設サイト「電子車検証について」・同「よくあるご質問」(2023年1月4日以降に電子車検証・A6のICタグ付き・券面に有効期間や所有者住所は無い・車内保管可と備付け義務・ICタグ切り取りは無効・電子レンジ禁止・洗濯で券面溶解やICタグ破損なら再交付・自動車検査証記録事項は備付け義務なし、閲覧アプリのPDFか印刷端末で入手・窓口配布の終了時期)
- 国土交通省「自動車保有関係手続のワンストップサービス」(申請できる手続の一覧=新規・移転・変更・抹消・継続検査など。再交付は無い)
まとめ:車検証の再発行は「ナンバーの管轄へ・使用者が・450円・その日に交付」
車検証の再発行は、使用者が、車検証の使用の本拠の位置を管轄する運輸支局(普通車)か軽自動車検査協会(軽自動車)の窓口で受ける手続きです。オンラインと郵送は使えず、窓口で受理されればその場で新しい車検証が交付されます。
持ち物は、普通車が申請書(第3号様式)・450円の印紙を貼った手数料納付書・本人確認書類で、紛失なら理由書か事由欄の記入、代理人なら委任状が加わります。軽自動車は申請書(軽第3号様式)と450円、代理人なら申請依頼書です。印鑑はどちらも要りません。
再発行までは運転しない、というのが法律の線です。車検証を備え付けない運行は50万円以下の罰金の対象なので、窓口へは公共交通で向かい、戻ってきた車検証を車検証入れに戻してから運転に戻します。
この記事のまとめ
- 根拠は道路運送車両法70条。申請できるのは使用者で、ローン中の所有者(ディーラー・信販会社)の委任状は要らない
- 窓口は使用の本拠の位置を管轄する運輸支局・自動車検査登録事務所(普通車)と軽自動車検査協会の事務所・支所・分室(軽自動車)。ナンバーの地名が目印。OSSと郵送は不可
- 普通車の必要書類は申請書(OCR第3号様式)・450円の印紙を貼った手数料納付書・本人確認書類。紛失は理由書か事由欄の記入、汚損は今の車検証、代理人は委任状(記名があれば不要)。印鑑不要
- 軽自動車は申請書(軽第3号様式)と450円。代理人は申請依頼書。理由書の項目は無い
- 理由書は関東運輸局の別添2の項目(場所・状況・捜索内容・届出警察署名と受理番号)を埋める。関東は事由欄に「紛失のため。発見したら直ちに返納します」で足り、青森は代理人申請のとき使用者の理由書が要る
- 手数料は2026年4月1日改定で450円(改定前350円)。検査標章の再交付は400円。代行費用は業者ごとに別
- 電子車検証は本体(A6・ICタグ付き)だけが再交付の対象。自動車検査証記録事項は閲覧アプリのPDFか印刷端末で足りる。水濡れは自然乾燥・電子レンジ禁止・洗濯で壊れたら再交付
- 再発行までは運転しない(66条1項・109条9号 50万円以下の罰金)。受付は平日の業務時間内。自賠責保険証明書は保険会社で再発行し、住所変更や名義変更は再交付が済んでから
- 車の名義変更の委任状の書き方|譲渡証明書の記入例・実印か認印か・訂正のしかた・軽自動車の申請依頼書
- 車の住所変更はどうやる?引っ越し後15日以内の変更登録・必要書類・費用500円・車庫証明の要否・軽自動車との違い
- 車のナンバー変更はどうやる?引っ越し・希望ナンバー・図柄ナンバー・紛失の4パターン別の手続き・必要書類・費用
- 車検の必要書類は何点?業者に頼むなら車検証と自賠責の2点・運輸支局に持ち込むなら8点
- 車検が切れたらどうなる?罰則は6点・免停30日と30万円以下の罰金|仮ナンバー750円で再車検する手順
免責事項
※本記事はe-Gov法令検索の現行条文と、国土交通省・関東運輸局・東北運輸局(青森運輸支局)・軽自動車検査協会・電子車検証特設サイトの公開案内をもとにした整理です(2026年9月時点)。手数料は国土交通省「登録・検査手数料一覧表」(令和8年4月1日現在)と軽自動車検査協会(2026年4月1日更新)の額で、理由書の要否・本人確認書類の範囲・受付時間は運輸支局・自動車検査登録事務所・軽自動車検査協会の事務所ごとに運用が異なる場合があります。窓口へ行く前に管轄の窓口へご確認ください。法令・様式・手数料は改定されることがあります。

