自動車任意保険の車両保険

車両保険とは、自分の自動車が損害を被ったときや盗難や災害にあった時に補償される保険のことです。
車両保険の種類は補償範囲によって一般タイプと限定タイプに分けられます。
なお保険金額はその自動車の車種や年式などによって時価を保険会社が設定します。その時価以上の金額で契約することはできません。車両保険は任意で選択することが多いのですが、この一般タイプにするか限定タイプにするかで保険料は大きく変わってくるのです。車両保険は保険料を大きく左右する補償になりますのでよく考えてからの加入がおすすめです。

一般タイプ

一般タイプは、補償範囲の広い保険で、自分の過失による単独自損事故や当て逃げ、盗難による被害までカバーされます。

エコノミー+A特約

エコノミー+Aは補償範囲が限定され、単独事故や当て逃げが対象から外れます。盗難や火災・災害と自動車対自動車の事故が対象となります。

エコノミー

エコノミーは更に補償範囲が限定され、盗難・火災・災害などが対象から外れ、自動車対自動車の事故に限定されます。
呼び方は各自動車保険会社によって、違っていますが補償の範囲によって保険料はどこも大きく違ってきます。

免責金額

免責金額とは、保険でない自己負担の金額のことです。この免責金額を高く設定すれば保険料は安くなるようになっています。免責金額を上げることで車両保険を安くすることが出来ます。この免責とは、その金額は保険会社は支払わずに自己負担で払う金額のことです。例えば修理代が50万円かかって、免責が10万円だったとします。その場合、10万円は自己負担となり、残りの40万円が保険から支払われます。
しかし、自動車同士の事故で互いに過失がある場合、相手から支払われる対物保険の保険金はまず免責部分に充当されるため、上記の例で自分の過失5-相手の過失5だとすると、相手の対物保険から25万円支払われるので、自己負担は0円になります。同様に自分の過失9、相手の過失1の場合は相手の対物保険から5万円支払われるので自己負担は5万円となります。
ちょっとややこしいですが、車対車の事故で過失割合が0対10なんて事はめったにありません。よって免責金額を高めに設定してもその金額全額払うことはあまりないのです。免責金額を高めに設定して保険料を安くするということも検討してみることをおすすめします。

自動車任意保険の特約

特約とは主契約にオプション的に付加することで、保障内容をより充実させようという目的の部分です。特約のみでの契約はできず、また複数の特約を主契約に付加することができます。特約は、主契約より更に数多く多種多様なものが存在し、この特約部分を主契約に付加することで、あらゆる人のニーズに対応する自動車保険が組めることとなります。
特約は、こんな場合もあるかもしれないと、ついいろいろと加えたくなりがちです。もちろん、あらゆる特約を加えておく方が安心できます。しかし、特約をつければつけるほど、毎月の保険料は上がってしまいます。まずは基本料や主契約とそれに伴うサービスを比較し、いくつかの保険会社を比較してみましょう。

自動車任意保険 人身傷害補償特約

数ある特約のなかでも特にすぐれものです。自動車保険の自由化以降の1998年から保険会社各社から完全補償タイプといった名称で、この保険をセットして販売されるようになって、今では一般的な商品になってきました。
人身傷害補償特約とは、自分や同乗者が自動車事故により怪我をしたまたは死亡してしまったという場合に、過失割合(事故の責任割合)にかかわらず、保険金額の範囲内で全額の補償が受けられるというものです。

自動車任意保険 代車費用担保特約

代車費用担保特約は各会社によって、代車等費用/車両保険の代車費用に関する特約などと呼ばれています。事故で契約車両が使用不能になったり、修理のため使用できない時のレンタカー等の代車費用を日数に応じ定額で補償する特約です。

ファミリーバイク特約

オートバイは、二輪自動車用の保険がありますので、ファミリーバイク特約を付けないと保険が使えませんが、125cc以下のバイクなら、ファミリーバイク特約を付けると自家用車に契約した保険が、使えるので別途契約する必要がありません。自分の原付自転車または、借りた原付自転車でも、運転中に起こした対人・対物賠償事故、自分自身のケガにも適用されます。

弁護士費用特約

契約者が、自動車事故で人身被害事故(死亡・後遺障害、入院)を受けて、相手側との交渉を弁護士に依頼する場合や、裁判になったとき必要な弁護士費用等の実費を補償してくれる特約です。家族の人も、車に乗車中の場合だけでなく、歩行中などの自動車事故も、支払いの対象となります。支払は300万円が限度になります。弁護士費用等の支出には、契約会社の同意が必要となります。

等級プロテクト特約

事故を起こしてしまった場合でも、保険会社が定めた条件に該当する事故であれば、等級を格下げせずに据え置きしてくれる特約です。ただし、多くの自動車保険ではこの等級プロテクトが使えるのは1年に1度だけです。

身の回り品補償特約

衝突・火災などにより、車室内・トランク内にあったカメラ、ゴルフセット、スノーボード等の身の回り品に害が及んだとき支払われる特約です。

家族サポート

家族サポートは万一の交通事故で死亡または後遺障害が生じたときの家族の負担をサポートしてくれます。

  • 介護費用担保特約
  • 育英資金等担保特約
  • ホームヘルパー費用担保特約

などがあります。

自動車任意保険の補償内容について

自動車保険で強制的に加入する必要のある自賠責保険の賠償金の最高限度額は1つの事故1名について、死亡3000万円、重度の後遺障害4000万円、傷害120万円と決められています。しかしが最近の判例では、交通事故で死亡したり、後遺障害になった人に対して、自賠責の限度額をはるかに上回る高額な損害賠償が続々と認められています。現実には自賠責保険だけではカバーしきれないものが多く、ドライバーは賠償金の不足分を補ってくれる自動車保険を自分の意志で、任意保険に入る必要があります。
自賠責はあくまで対人保険なので、保険の支払いができるのは他人に対する損害だけに限定されます。クルマや電柱といったモノに対する損害や、自分のカラダや、クルマに対する損害については任意保険で補うしかありません。

自動車任意保険の見積もりはオンライン一括見積もりが便利

自動車任意保険は、自動車保険自由化で各保険会社によって保険料に差がでてきています。また特約や割引制度なども各保険会社によって違い、その違いが保険料の差になります。自動車任意保険に加入する時、もしくは更新する時には、たくさんの保険会社から見積もりをとり、保険料やサービスの比較をすることを、おすすめします!
自動車保険の見積もりをオンラインで複数社一括でとることができるサイトも存在しています。

自動車保険の任意保険(対人賠償保険)

自賠責保険の支払い限度額は被害者1名につき、死亡の場合3000万円、後遺障害には4000万円、傷害は120万円までと決められています。しかし現実は、死亡事故や重傷事故を起こしてしまうと、この限度額をはるかに超える賠償額になることもあります。そんな時、あなたが任意保険に加入していなければ、賠償額と自賠責保険の限度額との差額分をすべて自分で払わなければならなくなります。
任意保険の対人賠償保険はそんな時に必要となる保険です。歩行者、同乗者、または他のクルマに乗っている他人を死亡、負傷させて法律上の損害賠償責任を負った場合、自賠責保険から支払われる保険金額をオーバーする部分について支払われます。
ここで注意が必要なのは、対人賠償保険の支払い対象は、あくまで他人だと言うことです。
例えば、あなたが家族を乗せて単独事故を起こしてしまい、奥さんや子供がケガをしたとしても対人賠償の対象にはなりません。理由は被保険者(あなた)の配偶者や子供同居の親族は、被保険者の扱いとなるのです。つまり他人ではないのです。
イザという時にこんなはずではとならないようによく理解しておくことが重要です。

任意保険 対物賠償保険(対物賠償保険)

対物賠償保険とは、交通事故を起こして、他人の自動車やモノなどに、破損、汚損、滅失などの損害を与え、法律上の賠償責任を負った場合に保険金が支払われる保険です。ぶつかった自動車が高級車や特殊車両、信号機などの場合、1000万円単位での請求も珍しくはありません。ここで注意しなければならないことは、自分の自動車やモノの損害はカバーできないということです。これは対人賠償保険とも共通する部分ですが、『対』というのはあくまで他人やそのモノを対象としているということです。つまり被保険者(記名被保険者とその配偶者、同居の親族、姻族など)の所有するモノは対象になりません。

任意保険 自損事故保険

自損事故保険とは、自損事故や100対0で自分の過失による事故などの時に、運転者を最低限保障してくれる保険です。自損事故保険の補償内容は、死亡時1500万円、後遺傷害の場合50万円~1500万円(介護が必要ない場合は350万円を上限)となっています。このほか、事故によるケガが原因で入院した場合は、1日あたり6000円、通院では1日あたり4000円(ともに100万円を限度)と保険金額が定められていて、搭乗者傷害保険とは別に支払われます。ちなみに、知らない人も多いようですが、自損事故保険は、対人保険を契約すると自動的にセットされているので特別に契約したり、保険料アップもありません。

任意保険 搭乗者傷害保険

搭乗者傷害保険は、保険を契約した自動車に搭乗中の人が、死亡または傷害を負った場合に保険金が支払われる保険です。搭乗者というのは、その自動車に乗っているすべての人のことなので、助手席やリアシートの同乗者だけでなく運転者本人も含まれています。