自動車保険のノンフリート等級について
ノンフリート契約とは?
大抵の人はノンフリート契約の自動車保険に加入していることを前提にノンフリート契約についてご紹介します。
ノンフリート契約とは、自動車保険加入者が所有するあるいは使用する車を全て合わせてその台数が9台以下になる場合にされる契約のことを言い、車によってそれぞれ保険料は異なります。
ちなみに10台以上の場合にはフリート契約となり、所有または使用する車全てが1枚の保険証により管理される事になります。
等級によって保険料の割引や割増しが決まります
自動車保険において「等級」はとても大切な項目となります。 自動車保険に加入している人なら誰もが1度は耳にした事のある等級ですが、自分が今何等級なのかについて気にした事ありますか? そしてもし等級が上下するとどうなるのかについてご存知でしょうか?
等級が上がる時
毎年1等級ずつ上がります。
等級が下がる時
1つの事故につき3等級ずつ下がります。
このように自動車保険の等級は毎年変化するものなのです。そのためまずは自分が今現在、何等級であるのかについて確認してみましょう。何故ならノンフリート等級制度により保険料の割引または割増が決定するからです。
つまりは等級によって保険料が変わってくるということです。 また等級の割引や割増しについては制度が改正されることもあるため、永久的に等級の割引が○%と決められているわけではありません。 ですが自動車保険において等級は非常に重要な項目となることから、等級についても理解を深めておきましょう。
自動車保険の等級継承について
自動車保険は等級継承がしっかりされることで等級は引き継がれます。
自動車保険の等級は例え保険会社を切り替えたとしても、等級継承がしっかりされることで引き継がれます。そこでどのような条件で保険が引き継がれるのかについてご紹介します。
ノンフリート等級は、独自の制度(ノンフリート等級別料率制度)により無事故の期間が長ければそれだけ等級は上がり保険料が割引されて安くなるようになっています。 またJA共済(農協)を含め自動車保険を扱う各保険会社では情報交換制度というものが設けられており、この制度によってひとりひとりの等級データを互いに交換しあっています。
このお陰で自動車保険を見直す時に一部共済は除かれますが、他の保険会社に切り替えたとしても大抵の保険会社に割引等級が引き継がれるというわけです。もちろん割増等級の場合もしっかりデータ交換されているため引き継がれます。
割増等級の適用を逃れたい時は?
割増等級の適用を逃れたい場合には、13か月以上車の運転を我慢すればそれが可能となります。 というのは、新規契約しようとする自動車保険の始期日を含め記名被保険者と被保険自動車についてこれを13か月以内同一とする契約があるため、この契約で割増等級適用の場合にそれが引き継がれてしまうことになるのです。
ですので割増等級から脱したい人は、13か月以上車の運転を控えることでそれが可能になるというわけです。このように自動車保険では、例え保険会社を切り替えたとしても割引・割増等級はしっかり等級継承される事になりますので、保険の見直しを検討されている人でも心配いりません。割引・割増いずれもきちんと引き継がれます。
自動車保険の契約切れについて
自動車保険が契約切れになったら等級はどうなる?
自動車保険は毎年更新手続きが必要となるものですが、忙しい人の中にはこの更新手続きをすっかり忘れていて、「うっかりしてるうちに自動車保険が契約切れに…」という事態に陥ってしまった人もいるのではないでしょうか。
さてこのような場合に気になるのが等級です。自動車保険においてこの等級はとっても重要なポイントとなり、この等級によって保険料が割引されたり割増されたりするため、やはり等級が気になりますよね。
では契約切れになった自動車保険についての等級はどうなるのかというと、一般的には契約切れ日から7日以内に手続きをする事で、以前の等級をそのまま継承できるようになっています。
しかしこの7日間以内にもしも事故にあってしまうようなことがあれば、この事故については基本的に補償対象外となり一切の補償を受けることができなくなります。 そのため自動車保険の満期日については要チェックです。
契約切れになっても慌てず保険会社に問い合わせてみましょう
保険会社によっては、契約が切れてしまってもやむを得ない事由により一定期間内の事故を補償対象とするところもあります。これに加え等級の引き継ぎもできたりなどの救済措置を設けているところもあります。
もちろんこれらの救済措置については、各保険会社により設けているところとそうでないところがあるため、もし契約切れになってしまった時には自分が加入している自動車保険会社に問い合わせて確認してみましょう。ちなみに、救済措置が適用になる場合の「やむを得ない事由」には、「契約者が何かしらの理由で入院を余儀なくされていた」などが挙げられます。
このように自動車保険の満期日をうっかり忘れて契約切れになってしまった時には、7日以内であれば等級を引き継ぐことができますので、できるだけ満期日は忘れないようチェックしておくようにしてください。