自動車保険の割引制度と一口でいっても、様々な制度があります。
割引制度は各社共通のものがあったり、独自のものがあったり、多種多彩です。
自動車保険.jpでは下記について紹介します。

  • 家族限定割引
  • エアバック割引
  • 無事故割引
  • ABS割引
  • 安全ボディ割引
  • 環境対策車割引
  • 盗難防止装置割引

家族限定割引について

家族限定割引についてご紹介していきましょう。
自動車保険における家族限定割引とは、その名前の通り、保険が適用されるのが家族だけに限定されるというものです。家族限定割引を特約としてつけておくと補償範囲が狭められ、5%ぐらい保険料が抑えられます。
ここでポイントとなるのが、家族とはどこまでを指すのかということです。

一般的には、被保険者に加えて、その妻、あるいは夫、さらに同居の家族、そして別居の未婚の子供までとなっています。
結婚して別居している子供の場合は、家族には違いないものの保険適用範囲ではないということです。
もちろん家族のようにお付き合いしているような友人なども入りません。

家族限定割引は範囲が限られますが、その分保険料がリーズナブルになるということですね。
この家族限定割引をつけた場合、友達に自分の車を運転してもらってドライブに行き、その友達が事故を起こした場合には保険が適用されませんので注意しましょう。

エアバック割引について

エアバック割引とは、自分の乗っている車にエアバッグが装備されていると、搭乗者傷害保険、人身傷害補償保険、自損事故保険、搭傷事業主費用保険などの保険料が割引になるという自動車保険の割引特約です。

皆さんご存じのとおり、エアバッグは車が衝突した時などにハンドル部分などに内蔵されているエアバッグが膨らみ、搭乗者を保護する役目を果たします。

エアバッグが搭載されているだけで、万が一事故にあっても、怪我が最小限に抑えられたり、死亡に至らずに済む確率がグンと高くなります。そのため、エアバッグがついているというだけで、保険料の割引対象となっているのです。

ちなみに、運転席と助手席のいずれにもエアバックが設置されているのは「デュアルエアバック」、側面からの衝突に対するものは「サイドエアバック」といわれています。最近は、エアバッグを標準装備している車も増えてきていますね。
ただし、自家用小型乗用車、自家用普通乗用車、二輪自動車・原動機付自転車は、エアバック割引の対象外となりますので注意してください。

無事故割引について

無事故割引というのは、ノンフリート契約をしている人に適用される割引、あるいは割増制度です。
ノンフリート契約というのは、事故を起こして保険を使って支払いをした人は保険料が高くなり、逆に事故を起こさない人に対しては保険料が安く抑えられるという制度です。

1等級から20等級まであり、新規の人は6等級からスタート。
事故を起こさなければ1等級ずつ上がっていきますが、事故を起こしてしまうと3等級ずつ下がってしまうとういものです。

そのうち無事故割引は、事故を起こさないドライバーに対しては保険料を安くし、事故を起こして保険を使った人に対しては保険料が高くなるというものです。「ノンフリート等級別料率」と呼ばれることもあります。

優良ドライバーの方が優遇されるという制度ですから、安全運転にもつながる良い制度といえますね。
事故を起こした人にとっては厳しいところもありますが、無事故割引を受けられるようにしたいところです。

ABS割引について

ABS割引の「ABS」とは、「アンチロック・ブレーキ・システム」のことをいいます。
アンチロック・ブレーキ・システムというのは、急ブレーキをかけた時や濡れた路面などの滑りやすい道でブレーキをかけたりした時に、タイヤを制御して止める安全装置のことです。

このアンチロック・ブレーキ・システムが車に装備されていれば、対人賠償・対物賠償・人身傷害補償・搭乗者傷害の保険料に割引が適用される制度がABS割引です。
ABS装置がついていれば事故が起こる可能性が少なくなるとみなされ、保険料が安くなるのです。

ABS割引の割引率は、大体保険料の5%程度です。
5%というとそれほど高い率ではありませんが、その他の割引と組み合わせればかなり安くなりますね。

最近はABSがついている車が多いので安くなることが多いと思いますが、ABS割引を受けたいという方は、ABSがついているかどうかを車を購入する時に確認してみると良いでしょう。

安全ボディ割引について

安全ボディ割引というのは、自家用普通乗用車、自家用小型乗用車について、その車の車名や型式によって設置される安全装備に対して適用される割引のことをいいます。

安全性が高いボディならば、事故を起こす可能性が低く、また、万が一事故を起こしても最小限に抑えられるということで、割引が適用される対象となっています。

安全ボディ割引は、この頃では多くの保険会社で取り入れられているので、見たことがある方や、実際割引を受けている方も多いのではないでしょうか。
安全ボディ割引の割引率は、人身傷害補償、搭乗者傷害の保険料に対し、およそ10%割引というのが一般的となっているようです。10%割引となると、かなり大きいですね。

自身が事故に遭わないようにするためにも、また万が一のためにも、安全ボディの車を選ぶと、安全度が高まる上に割引も受けることができ、嬉しいことばかりですね。保険を選ぶ時は安全ボディ割引についても確認してみてください。

環境対策車割引について

環境対策車割引というのは、いわゆるエコカーに対しての割引のことで、最近は「エコカー割引」ともいわれています。
低公害車、例えば、電気自動車や圧縮天然ガス自動車、メタノール自動車、ハイブリッド自動車、それから、低燃費車、低排出ガス車に該当する場合、保険料に対して割引が適用されます。

環境対策車割引は、環境への配慮が進む中、車に関しても環境に配慮している車に対しては割引がなされ、エコを促進しようという動きから始まったものです。
割引率は数%の場合が多いのですが、それでも環境に配慮するというのがいいことですね。
ただし、環境対策車割引が適用されるエコカーの定義は保険会社によって異なることがあります。

また、最近はエコカーがかなりたくさん販売されるようになり、エコカーが当然になってきていますので、徐々にエコカー割引がなくなる傾向にもあるようです。

自動車保険は長期的に支払いを続けるものですから、数%の割引でも長期的にみれば大きくなります。
環境対策車割引を採用している自動車保険に加入している方がエコカーを購入した場合は、割引を受けて保険料が少しでも安くなるようにしましょう。

盗難防止装置割引について

盗難防止装置割引とは、自動車に盗難防止装置がついていれば、自動車保険の保険料が割引になるというシステムです。
盗難防止装置というのは、例えば、イモピライザー、異常通報システム、GPS追尾システムなどです。
イモピライザーは、車のキーのIDコードと車内にあるIDコードが一致しないとエンジンが動かないようになっている装置のことをいいます。

異常通報システムは、異常が起こったら通報してくれるという装置、GPS追尾システムは、GPS機能をつけておくことにより、携帯電話などから車の位置を把握できるというシステムです。
このような盗難防止装置がついていれば、盗難に遭った際の被害率が低くなるため、保険料が割引されるのです。

保険料はついている装置によって違いがあり、イモビライザーは5%程度、異常通報システムは1%程度、GPS追尾システムは3%程度の割引となります。割引率はそれほど高いわけではありませんが、盗難に遭わないためにも、万が一のためにもつけておいて損はないシステムといえますね。